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【解説】
2009年、コンピュータ市場で何が“流行る”か

Windows 7の年/UMPCの繁栄/Macとビジネス/Microsoftの携帯電話?

(2008年12月26日)

 今年もこの時期がやって来た。LEDバックライト・ディスプレイの輝きを眺め、オーバー・クロックPC特有の発熱で暖を取る。そして、2009年にITの世界で何が起こるかを占う時期だ。わたしの予想を紹介しよう。

(1)2009年は“Vista”の年になる

 つまり、Computerworld米国版がWindows Vistaのマイナー・アップデート版と見なしている「Windows 7」の年になる──ということだ。

企業では、時間をかけてWindows 7を導入していくことができるだろう

 Microsoftは、「Windows 7」を2009年にリリースする予定だ。これからはWindows Vistaの宣伝はあまり見られなくなり、同社は、Windows 7がVistaに比べていかにすぐれているかをアピールするだろう。Microsoftとそのパートナー企業は、合計10億ドル近くを投じてWindows 7のマーケティング活動を展開する見込みだ。

 企業のIT部門にとっての朗報は、エンド・ユーザーが新しいOSを切望しているというわけではない点だ。したがって、時間をかけてじっくりとWindows 7を導入していくことができるだろう。

(2)PCプラットフォームがついに細分化される

 そう遠くない昔、PCはどれもベージュ色の箱だった。Appleですら、ベージュの箱を使っていた時代がある。ワークステーションは黒か青、サーバは縦置き、ラップトップPCは取っ手をつかんで運ぶ、というのが相場だった。

UMPCの人気はとどまることを知らない(画像はASUSのEee PC 901)

 成熟された製品の市場は、小さな製品カテゴリーに細分化されるものだ。PCも例外ではない。かなり時間がかかったが、ようやくそのような状態になろうとしている。「UMPC(ネットブック)」の登場である。2009年は、より一層普及が進むだろう。

 UMPCがターゲットとするユーザー層は、スマートフォンや従来のノートブックPC、デスクトップPCとは異なる。もっとも、カテゴリーが異なるデバイス間でユーザーの取り合いが発生したり、分類の混乱が頻発したりするだろう。

 プラットフォームが細分化されると、既存の製品カテゴリーにきれいに収まらないデバイスが多数登場してくるはずだ。それ自体に問題はないが、ユーザーが持ち歩くことのできるデバイスの数には限りがある。具体的には(筆者の経験上)、3台だ。

 どんなデバイスでも、ユーザーが考えるデバイスの序列の上位に食い込まなければ、市場で成功しない。呼び名は「インターネット・タブレット」でも「MID(モバイル・インターネット・デバイス)」でも何でもよいが、個性がはっきりしないデバイスは失敗する。2009年はそうしたデバイスが多数登場し、ほとんどはすぐに淘汰されるだろう。

(3)Apple製品の企業への普及が進む

 Apple製品が企業へ普及し始めたのは、iPhoneがMicrosoft Exchangeに対応し、IT部門による集中管理が可能になったためだ。2009年には、MacintoshとMac OS Xもこの流れに加わるだろう。

MacBookを華麗に使いこなすビジネス・パーソンが増えるかも?

 MacintoshがIntelプロセッサへ移行したことにより、Appleユーザーはすでに自分のマシンでシームレスにWindowsを使うことができる。Mac OS Xの次期バージョン「Snow Leopard」では、企業インフラとのより緊密なネイティブ統合が実現される見通しだ。

 Apple製品を気に入ったユーザーが増え、IT部門は経営トップと現場スタッフの両方から、Apple製品を社内標準に加えることを要望されると思われる。IT部門も、結局はサービス組織だ。賢明なIT部門はユーザーの声に耳を傾けるだろう。

(4)Microsoftは自前の携帯電話を作らない

MicrosoftがiPhone 3Gの対抗製品を作るという“ウワサ”はあるが…?

 iPhoneが登場して以来、MicrosoftがWindows Mobileのエコシステムに見切りをつけ、自前のデバイスを作るという観測が流れている。最新のうわさでは、Microsoftは2009年1月にも開発をスタートすると言われている。

 だが、それはないだろう。Microsoftの主力事業は今もソフトウェアであり、ビジネス・モデルはソフトウェア・ライセンスの販売だ。2007年には1,800万本近くのライセンスを売り上げており、同社は今後もこのビジネスに集中していくだろう。

(Michael Gartenberg/Computerworld米国版)






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