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[米国]
米国ベンチャー投資で通信/ネットワーク分野に新たな関心
(2005年07月27日)
米国におけるベンチャー投資動向を追跡している『MoneyTree Report』によると、2005年第2四半期の投資先トップ10のうち3件を、過去数年には人気がなかったネットワーク・電気通信分野の企業が占めた。
『MoneyTree Report』は、プライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC)、トムソン・ベンチャー・エコノミックス、業界団体のナショナル・ベンチャー・キャピタル・アソシエーション(NVCA)によって、四半期ごとにまとめられている。
それによると、第2四半期に2番目に多い投資額を獲得したのは、ボイス・オーバーIP(VoIP)サービス会社のボネージだった。米国の家庭向けIP電話で最大手とされているボネージは、5月に、第6回目資金調達で2億ドルを獲得した。
スイッチ・メーカーのカスピアン・ネットワークスと、アクセス機器ベンダーのエントリスフィアも、それぞれ5500万ドルと5000万ドルを調達してトップ10に入った。
多くのベンチャー投資会社は、2000年代に入ってネット・バブルが崩壊した影響で、痛手を負った。1990年代後半に有望視されていた電気通信/ネットワーク分野の新興企業の多くが、その機器やサービスへの需要低迷のために消滅してしまったからだ。
第2四半期にエントリスフィアに出資した、米エル・ドラド・ベンチャーズの共同経営者(マネージング・パートナー)、シャンダ・バールズ氏によると、この関心再燃の理由の一つは「繰延(累積)需要」への期待だという。「文字通り、何年もの間、新しい機器への投資が行なわれてこなかった」ため、特に、「ビデオ、音声、データを同一のネットワークで送りたいという願望」が満たされないまま存在しており、「それが、新しい機器への多少の投資を後押ししている」と同氏は述べている。
また、アーンスト&ヤング/ベンチャーワンの『Quarterly Venture Capital Report』によると、投資家がこの分野の新興企業への投資に再び関心を示しているのは、第1四半期からの傾向である。
2005年第1四半期の『MoneyTree Report』では、まだそうした傾向を認めていなかったが、2005年第1四半期の『Quarterly Venture Capital Report』では、無線LANサービス、VoIP機器、ネットワーク機器の光電素子の会社など68件の投資が報告され、2000年第3四半期の226件の水準には遠く及ばないもの、過去2年余りでは最高になったと指摘していた。
なお、2005年第2四半期の『MoneyTree Report』によると、米国では同四半期に、750社に対し総額58億ドルの資金が注がれた。また、2005年第2四半期の『Quarterly Venture Capital Report』では、株式非公開企業に524件・53億9000ドルの投資が同四半期に行なわれたとしている。
両レポートとも、2005年第2四半期の投資の総額と件数は第1四半期より増えたが、第1四半期と同様に、前年同期の数字を下回ったと報告している。なお、NVCAのリサーチ責任者、ジョン・テイラー氏によると、第2四半期に第1四半期よりも投資活動が活発なのは従来普通のことだという。
しかし、どちらのレポートも、特筆すべき点として、レイター・ステージ(成長拡大が安定した段階)の企業に対する投資が、過去4年間で最高のレベルになっていることを指摘している。
また、『MoneyTree Report』では、アーリー・ステージ(事業初期段階)の企業に対する投資が全体額の縮小にもかかわらず増加していることが、第1四半期に引き続き第2四半期も指摘されている。
株式非公開企業への投資のレベルは1998年と同程度になった、とNVCAのテイラー氏は指摘している。NVCAでは、今後はさらにアーリー・ステージの企業への投資が増えると予測している。
(Originally reported by Cara Garretson 07/26/2005, 05/09/2005, and 04/26/2005)
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