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[米国]
【JavaOne 2006】
重点課題はコミュニティ、オープンソース、イノベーション――“次の10年”に向かうJavaテクノロジー
Javaジャーナリストの星暁雄氏が2006年のJavaOneで注目したトピック
(2006年05月19日)
今年5月16日〜19日(米国時間)、米国サンフランシスコにおいて、サン・マイクロシステムズ主催のJava開発者向けの年次コンファレンス「2006 JavaOne Conference」が開催された。Java登場10周年を盛大に祝った昨年のJavaOneを1つの区切りとし、業界標準の開発プラットフォームの地位を確立したJavaが、「次の10年」に向けて新たな一歩を踏み出した。以下、カンファレンスで筆者が注目したトピックをリポートする。
星 暁雄
コモンズ・メディア
| 写真1:今年4月にCEOに就任したシュワルツ氏。JavaOne 2006での最初のメッセージは「コミュニティが重要」 |
サンフランシスコ開催のJavaOneは今年で第11回目となる。今年はJava技術、そしてJava開発者コミュニティにとっての「次の10年」へ向けたメッセージを中心としたイベントとなった。今回、強調された重点課題は3つで、コミュニティ(写真1)、オープン性と互換性、そしてイノベーションである。いずれも当たり前と言えば当たり前の課題だが、次の10年を目指す長期的な展望を語る場合には、まずは基本に立ち返ることが重要ということなのだろう。
Web 2.0風のデモンストレーションも
3つの重点課題の中で、筆者が最も注目したのはイノベーションである。今回は、Java技術とは別の系統の技術として発達した技術をJava技術と組み合わせるというデモンストレーションを重点的に見せていたように思う。それは例えばWeb 2.0であったり、Java以外のプログラミング言語、特に動的言語との組み合わせであったり、.NETとの組み合わせであったりする。
Java以外の技術との組み合わせは、Java技術の次の10年のためにはぜひ必要なことである。Javaが過去の実績にこだわり、閉じた技術であろうとしたなら、最先端の動向を追いたい開発者の関心は他に移ってしまうだろう。
| 写真2:Google MapsやFlickrのようなWeb上で提供されているサービスをSwingアプリケーションでマッシュアップする「Aerith」のデモ |
なかでも“今風”だったのは、Web 2.0を強く意識した一連のデモだ。写真2は「Aerith」というプログラムのデモで、Swingアプリケーションをフロントエンドとし、Google MapsやFlickrなどのWeb上のサービスを組み合わせたアプリケーションを作ることができる(いわゆる「マッシュアップ」)。Google Maps上で描いた移動経路に沿って、地図上の対応する地点で撮影した写真をスライドショーとして表示する様子が披露された。また、J2EE/Java EEのサンプル・アプリケーションとして知られる「Java Pet Store」も、Ajaxを採用したものに生まれ変わった(写真3)。
| 写真3:Ajaxに対応したJ2EE/Java EEのサンプル・アプリケーション「Java Pet Store」新版のデモ |
正直に言うと、筆者はこうしたWeb 2.0風のデモをJavaOneの基調講演で見ることになるとは予想していなかった。だが、新しい技術動向への取り組みをいち早く取り入れることが、今回の大きなテーマの1つであったことは間違いない。
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