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[米国]
シンギュラー、HPの情報漏洩調査疑惑に関与した私立探偵を提訴
(2006年10月02日)
米国シンギュラー・ワイヤレスは9月29日、ヒューレット・パッカード(HP)がCNET News.comの記者の通話記録を入手するために雇った私立探偵を訴えた。前日にはベライゾン・ワイヤレスが同様の訴訟を複数の探偵をニュージャージー州の裁判所に起こしている。
シンギュラーは、チャールズ・ケリー氏とCASエージェンシーが、他人になりすまして通話記録を入手するプリテキスティングという手法を使い、シンギュラーの顧客でHPによる調査の対象となっていたCNETのドーン・カマモト記者についての情報を入手したとして、アトランタ連邦地裁に提訴した。
シンギュラーの広報担当者マーク・シーゲル氏によると、訴状には、同社から情報を入手する活動にかかわっていた名前のわからない他の私立探偵が、『John Does 1-100』と『XYZ Corps. 1-100』という名称で被告として記載されているという。
「探偵事務所に所属する人物や、その経営者を特定するのが難しいこともある。われわれはこうした身元不詳の人々を提訴するため、これらの名称を使った」とシーゲル氏。
9月28日には、HPが記者(カマモト氏のほか、Wall Street JournalとBusinessWeekの記者も含まれる)などに対して行った調査に関する米国下院エネルギー商業委員会監視調査小委員会の公聴会が開かれ、HPに雇われてプリテキスティングを用いて通話記録を入手した調査者としてケリー氏とCASエージェンシーの名前が特定されたという。
シンギュラーの訴状によると、被告は、カマモト氏になりすまして同社の顧客サービス担当者に電話をかけ、同氏の個人情報を入手したほか、同氏のオンライン・アカウント情報も不正に入手したという。被告はこうした情報をHPに売却した。
会長兼CEOのマーク・ハード氏をはじめとするHPの幹部は28日の公聴会に出席し、同社の機密情報をマスコミに漏らした内部者を見つけ出すため、2005年から今年初めにかけて記者に対する調査を実施したと証言した。
この不正調査疑惑により、HPではパトリシア・ダン氏がすでに会長辞任を余儀なくされたほか、カリフォルニア州の司法長官と下院が同社の調査に乗り出している。
シンギュラーは訴状の中で、地裁が被告に対し、同社への懲罰的損害賠償金の支払いを命じるとともに、理由のいかんを問わず同社に接触する行為、同社の顧客に関する情報を入手する行為、携帯電話会社から加入者に関する通話記録を入手できると宣伝する行為を恒久的に制限することを求めている。また同社は、被告が入手した自社の顧客に関する情報すべての返還も求めている。
シンギュラーのシーゲル氏によると、プリテキスティングを用いて顧客情報を入手した企業を同社が訴えたのは、今回が初めてではないという。「彼らはデータ・ブローカーを自称しているが、われわれはデータ泥棒と呼んでいる」と同氏。今のところプリテキスティングは、調査手法としては違法ではないが、同氏は、違法行為とすべきであるとの見方を示している。
(エリザベス・モンタルバーノ/IDG News Service ニューヨーク支局)
- 米国シンギュラー・ワイヤレス
- http://www.cingular.com/
- ヒューレット・パッカード
- http://www.hp.com/
- 米国ベライゾン・ワイヤレス
- http://www.verizonwireless.com/
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