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[米国]
「出足の遅いZuneはiPodの敵ではない」──複数のアナリストが分析

(2006年11月29日)

 米国家電市場の動向を分析する経済アナリストらが発表したリポートによると、マイクロソフトが11月15日に発売した「Zune」プレーヤは販売が伸びておらず、今年のクリスマス商戦では「iPod」に軍配が上がりそうだ。

 Zuneに対する顧客の関心は、15日の発売以来、高まっていないと複数のアナリストが報告している。同製品に関する初期の評価も決して芳しいものではない。

 パイパー・ジェイフレーのシニア・リサーチ・アナリスト、ジーン・マンスター氏が28日に公表した調査リポートによると、同社が調査した40の小売店のうち、店員が顧客にZuneを推奨しているのはわずか8%であり、75%がアップルのiPodを推奨しているという。

 リポートに引用された販売店員の意見は、「Zuneについて知らない」というものから、「顧客がアップルのiTunesソフトウェアを使っていなければ、Zuneは良い選択肢だ」というものまで、多岐にわたっている。「正直なところ、Zuneについてはよくわからない」、「Zuneは重いので勧めない」といった意見もあった。

 大々的な宣伝が繰り広げられた発売後の数週間だけを見ても、Zuneは他のMP3プレーヤやアップルのiPodと張り合うことができなかったようだ。

 マンスター氏のリポートによると、Zuneは発売第1週の11月16日に、アマゾン・ドットコムの「MP3プレーヤ売れ筋ベスト10」で7位にランキングしたものの、発売後わずか5日目の11月20日には13位に転落した。この結果について、マンスター氏は次のように分析する。

 「マイクロソフトが発売に向けて仕掛けた熱狂は1週目こそZuneの販売を後押しした。しかし、その後に(各メディアが掲載した)記事のほとんどはiPodとZuneを比較したものであり、しかも、レビュー担当者の大多数がiPodには及ばないという評価を下した。これがZuneの販売に悪影響を及ぼした」

 27日に調査リポートを発表したドイツ銀行のアナリスト、クリス・ホイットモア氏も、「iPodは繁忙なクリスマス商戦時期に向けて相変わらず堅調な売れ行きを見せており、Zuneと競合する30GBタイプのビデオiPodはZuneの影響をまったく受けない」と分析する。

 同氏は、30GBタイプのビデオiPodと新製品の4GBタイプのiPod nanoが消費者の人気を集めているとしている。

 金融会社UBSのITハードウェア・アナリスト、ベン・ライツェス氏も、アップルの業績に関するメモの中で、「現時点ではZuneはiPodにとって脅威とは言えない」と指摘している。

 ただし、アップルは音楽/ビデオ・プレーヤ市場で5年も先行しており、もともとマイクロソフトの最初の製品が直ちに大人気のiPodに匹敵するものになるとはだれも期待していない。マイクロソフトは、今後数年をかけて、Zuneに多額の投資を行う計画を明らかにしており、同デバイスが競争力を高める可能性は否定できない。

 マイクロソフトの30GBタイプのZuneの価格は、アップルのビデオiPodと同じ249ドル99セントだが、iPodとは2つの重要な点が異なっている。ZuneはFMチューナーとともに、ユーザーがデバイス間で曲を共有できる無線機能を搭載している。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)






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