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[米国]
AMDの四半期決算、ATIの買収とCPU価格の下落で赤字に
(2007年01月24日)
米国AMDは1月23日、2006年第4四半期(10-12月期)の決算を発表し、売上高が前年同期比31%増の17億7,000万ドルだったにもかかわらず、5億7,400万ドルの純損失を計上したことを明らかにした。1株当たりの損益は1ドル8セントで、米国トムソン・フィナンシャルがまとめたアナリストの事前予測(1株当たり10セントの利益)を大きく下回った。
赤字決算の理由としては、昨年10月のATIテクノロジーズ買収に伴う費用が計上されたこと、同社のサーバ向け主力プロセッサ「Opteron」の平均販売価格が大幅に下落したことが挙げられる。なお、旧ATIの売上げを除いた場合の売上高は、前年同期比2%増の13億7,000万ドルとなった。
赤字に転落したことについて、AMDの幹部は売上高が前年同期比31%増となった点を強調し、2007年も売上高が順調に推移する見込みだと力説した。
CPUの出荷数は前年同期比26%増、なかでもノートPC向けの「Turion」などモバイル向けプロセッサの出荷数は同76%増と大きな伸びを見せた。同社の資料によると、デスクトップPC向けの「AMD Athlon 64 X2」デュアルコアも堅調な伸びを見せたという。
AMDにとって誤算だったのは、サーバ向けの主力プロセッサ「Opteron」の平均販売価格が“大幅”に下落したことだ。同プロセッサの販売数は前四半期とほぼ同じだったものの、売上高は前期よりも落ち込んだという。
AMDの社長兼CEO(最高経営責任者)、ヘクター・ルイズ氏は24日、アナリストとの電話会見で、2007年には業績は好転するとの見通しを示した。同社は2007年の予定として、90nm(ナノメートル)プロセスから65nmプロセスへの移行の完了、クアッドコアのOpteronプロセッサ(開発コード名:Barcelona)の投入などを挙げている。
またルイズ氏は、AMDの最大のライバルであるインテルに対し、強い対抗意識を見せた。今後AMDでは45nmプロセスのチップの開発を進め、早い段階で市場に投入することで、インテルとのシェアの差を縮めたいと語った。
AMDは現在、クアッドコア・プロセッサの分野でインテルに遅れをとっている。インテルはクアッドコアの「Xeon」プロセッサをすでに出荷しているが、AMDのクアッドコア・プロセッサ(Opteron)の出荷は2007年半ばとなる見込みだ。これについてルイズ氏は、「一部の顧客はクアッドコアOpteronの発売を待ち望んでいるので、2007年半ばには売上高の急伸が見込める」という見解を示した。
なお、通期の売上高は前年比44%増の56億5,000万ドル、1株当たりの損失は34セントで、アナリストの予測値である1株当たり91セントの利益を大きく下回った。
(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)


