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[米国] 【カッター調査】
関心高まるSaaS、2007年は一大勢力に

(2007年01月26日)

 IT調査会社の米国カッター・コンソーシアムは、今月発表した調査リポートにおいて、SaaS(Software as a Service)が2007年に一大勢力になるとの見通しを示した。満足度は低下傾向にあるものの、このITアウトソーシング方式への関心は高まり続けていると指摘している。

 カッターと提携しているTHINKストラテジーズの代表で同リポートの著者、ジェフリー・カプラン氏は、「われわれの最新調査は、SaaSが2007年に一大勢力になることを示している」とリポートで述べている。

 カプラン氏はWebベースで調査を行い、エンドユーザー組織のIT担当者88名から回答を得た。SaaSユーザーが回答者に占める割合は昨年の調査から横ばいの31%だったが、SaaSの導入を検討している回答者の割合は昨年の34%から43%へと上昇した。

 一方、SaaSユーザーの満足度は昨年の90%から80%へと低下した。「この下落幅には少し驚いた」と、カプラン氏は電話での取材で答えている。

 満足度の低下はユーザーとベンダーの両方にとって注意信号だと、カプラン氏は言う。「ユーザーは、非現実的な期待を持たないようにしなければならない。また、サービスの選択にあたっては、ベンダーの実力を十分に評価する必要がある」と同氏。一貫した品質のSaaSソリューションを提供する力は、ベンダーによってばらつきがあるからだ。

 もっとも、満足度がある程度下がるのは自然なことだとカプラン氏は付け加える。「市場が拡大すれば、多くの顧客からさまざまな期待が寄せられるようになる。なかには現実的でない期待を持つ人もいる」

 ユーザーがSaaSを採用する主な目的は、導入展開を迅速化すること、インフラのコストを不要にすること、IT/アプリケーション部門のスタッフが戦略的なプロジェクトに集中できるようにすることの3つだと、カプラン氏はリポートに記している。

 SaaSは一般に信頼性が高く有用だが、一部の顧客はコスト面で失望しているという。

 「SaaSを採用したからといって、コストが期待どおりに下がるとはかぎらない。実のところ、一部のSaaSアプリケーションでは、ある程度の準備や統合が必要だ。データ移行が必要となり、結果としてコンサルティング・サービスを受けるための追加コストが発生する場合もある」(カプラン氏)

 米国の調査会社フォレスター・リサーチが昨年11月に公表した別のリポートでは、大規模企業がSaaSの利用に最も関心を持っていることがわかっている。フォレスターによると、企業は人事、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(Customer Relationship Management)、セキュリティといった分野でSaaSを利用することが多いという。

 SaaSはすでに主流の座を獲得しており、今年は「飛躍の年」となりそうだと、カプラン氏はリポートで述べている。

(ジョン・ブロドキン/Network World オンライン米国版)






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