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[中国]
レノボの3Q決算――利益は23%増、台数シェアは7.4%に縮小
日本でも年内にトランザクショナルPC販売モデルを展開
(2007年02月02日)
中国のレノボ・グループは2月1日、2006年12月末締めの第3四半期決算を発表し、売上高が前年同期比で横ばいだったにもかかわらず、利益が大幅に増加したことを明らかにした。
レノボが香港証券取引所に提出した決算資料によると、同社の第3四半期の売上高は40億ドル、株主に配当可能な利益は5,770万ドルで、前年同期に比べ23%増加したという(前年同期の売上高は40億ドル、利益は4,680万ドル)。
今年度前半期の利益が前年同期比で53%も落ち込んだ(9,120万ドルから4,310万ドル)ことからすれば、第3四半期は好業績だったと言っていいだろう。同社によると、第3四半期のPC出荷台数は、前年同期に比べ8%増加しており、業界全体の平均を上回っているという。ちなみに、同社では業界平均の伸び率を7%と見積もっている。
特に、中国市場ではPC出荷台数を19%も伸ばしており、この地域が同社にとって引き続き強固な市場であるという状況は変わらない。また、欧州/中東/アフリカ地域でも3%増加している。一方、南北アメリカでの出荷台数は、大手企業の需要が伸び悩んだことなどから4%減少、中国、香港、台湾を除くアジア太平洋地域も1%減となった。
地域ごとの売上高の内訳は、中国本土が39.6%、米国が26.1%、欧州/中東/アフリカが22.8%だった。
レノボの報道機関向け資料によると、全売上げの52%をノート型PCが占めており、出荷台数は前年同期に比べ20%増加したという。これに対し、デスクトップPCの伸び率は2%にとどまり、売上げ全体に占める割合は43%だった。
レノボのCFO(最高財務責任者)を務めるマリー・マー氏によると、出荷台数が伸びているにもかかわらず、PC市場でのレノボのシェアはわずかに下がって7.4%になったという。同氏は、この点について、企業ユーザーに依存する度合いが強く、成長著しい消費者向けPC市場での存在感が他社に比べて弱かったと説明している。
今後レノボは、「トランザクショナル」と呼ばれる、Webサイトを通じた消費者向けの直販事業に力を注ぐ方針だ。その一方で同社は、IBMの販売部門への依存度を減らしながら、機器や継続的なサービスを購入している企業ユーザーを対象にした「リレーショナル」販売モデルも引き続き強化していくとしている。
レノボの社長兼CEO、ウィリアム・アメリオ氏によると、中国以外でもすでに3地域でトランザクショナルPC販売モデルを開始しているが、同モデルを導入して以来、売上げがドイツで50%、香港で18%、インドで16%増加したという。
米国のWebサイトを刷新するために行った投資に関しても、サイト訪問者から購入者に転換する割合が10%増加するなど、すでに成果を生んでいるという。同社は、東欧と日本でも年内にこのモデルを導入する予定だ。
さらにレノボは、ブランド認知度を高めるための新たな広告キャンペーンも実施する予定だ。第4四半期に展開するキャンペーンは、「世界で最も優れた設計のPCの供給元」であることを強調する内容になるという。
同社は、引き続きコスト削減に取り組む方針を示している。アメリオ氏は、すでに1億ドルを投じてコスト削減計画を進めているとしているが、会長の楊元慶(ヤン・ユァンチン)氏は、コスト削減の取り組みはまだ不十分であり、目に見える成果が必要だと強調する。「役員会からは、さらに厳格なコスト管理を求める声が出ており、効率と製品の競争力を大幅に向上させる必要がある」(同氏)
なお、レノボの売上げには携帯電話の売上げも含まれている。携帯電話の売上高は、前年同期に比べ6%落ち込んでおり、売上げ全体に占める割合は4%だった。
(サムナー・レモン/IDG News Service シンガポール支局)
- レノボ・グループ
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