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[米国]
ITIL Version 3が5月にリリース――サービス・ライフサイクル・アプローチが機軸に

(2007年02月26日)

 多くのIT部門で近年、効率的かつ費用対効果の高いITサービスを提供するためにITILを活用する動きが広まっている。今年5月30日には、最新版であるITIL Version 3もリリースされる予定だ。ここでは、ITIL Version 3で改良されるポイントを紹介しよう。

 ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、質の高いITサービスを提供するのに必要な指針を示すカスタマイズ可能なフレームワークである。ITILは、1980年後半に英国の政府機関が作成・文書化し、その後、米国、欧州、アジアなどにも広まった。

 現在は、アスペクト・グループ、アクセンチュア、カーネギー・メロン大学、ヒューレット・パッカード(HP)などがガイドラインの策定に協力しており、ITILを啓蒙・推進するユーザー・フォーラム「itSMF」には、全世界で1,000を超える団体が参加している。

 しかし、現在利用されている「ITIL Version 2」は2001年にリリースされたものであることから、現状のIT環境に即した内容にするべく、今年5月に「ITIL Version 3」がリリースされることになった。

 ITIL Version 3では、下の図のように「サービス・ライフサイクル・アプローチ」という概念が取り入れられている。これは「サービス戦略」を中核とし、「サービス設計(Service Design)」「サービス運用(Service Operation)」「サービス移管(Service Transition)」の3つを、継続的なサービスとしてお互いをリンクさせながら提供するというものだ。

サービス・ライフサイクル・アプローチの概念図(出典:ITIL.org

 またITIL Version 3では、「導入管理」「経営的視点から見たITサービスの提供」「イベント管理」の3項目においても大幅な改善がなされている。

 導入管理の項目では、新しいソフトウェアのアップグレードや、運用展開などの優良事例のほか、自動インストール/展開の実施例も紹介されている。

 経営的視点から見たITサービスの提供では、ITサービスの重要性を“格上げ”し、CIO(最高情報責任者)直轄のスタッフだけでなく、CEO(最高経営責任者)レベルでITサービスを管理し、情報を企業戦略の“ツール”として役立てる手法が挙げられている。

 イベント管理では、ネットワーク・リソースやインフラストラクチャ・コンポーネントの監視/管理などの最良事例が詳細に紹介されている。ここでは、IT部門のスタッフが監視/管理するものと、基本的にユーザー自身が管理するものとを区分するためのガイドラインが記されている。

(デビッド・ウィールドン/HPサービスマネジメント・ディレクター、デビッド・キャンノン/HP ITサービスマネジメント訓練所長)






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