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[米国] 【マッキンゼー調査】
ユーザー企業で進む“ビジネス直結”のIT活用

課題は技術革新への対応

(2007年05月10日)

 米国の経営コンサルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが先ごろ発表した四半期調査リポートによると、ビジネス戦略の推進にITを最大限生かすことに取り組むユーザー企業が増えている。一方で、多くの企業が技術革新への対応という点で課題を抱えているという。

 この調査は、北米地域に本拠を置くユーザー企業のCIOやIT担当の上級幹部を対象に実施され、回答を寄せたのはおよそ75人だった。

 まず、回答者の83%は、自社のIT戦略がビジネス部門とIT部門の協力によって策定されていると答えている。IT計画がITとビジネス戦略の緊密な統合により形成されていると答えた回答者も全体の79%を占めた。こうした数字は、「大きな価値」をもたらす可能性のあるビジネスとITとの連携強化に多くのユーザー企業が取り組んでいる状況を示している。

 マッキンゼーのリポートには、「ビジネス・コラボレーションのすべを身に付けたIT組織は、ITを活用するための方法、場所、時期をビジネス部門にきちんと示すことができる、より先進的な形態の戦略計画立案体制に移行したいと考えている」と記されている。

 ビジネスにおけるITの役割が進化しつつあることを示すもう1つの兆候は、CEOに直接リポートしているCIOの数だ。今回の調査では、44%のCIOがCEOに直接リポートしており、42%がCOO(最高執行責任者)やCFO(最高財務責任者)に直属していることが明らかになった。

 ただし、マッキンゼーのアナリストは同リポートの中で、あらゆる企業がライバルに対抗する手段としてITを活用できるようになるまでには、まだ解決すべき課題が残っていると指摘する。技術革新をビジネス戦略の立案に生かしていると答えた人が全体の3分の2を下回ったことや、ITと自社ビジネスが最も効果的に連携する分野を特定できると答えた人が43%にとどまったことが、それを裏付けている。

 同リポートによると、これらの数字は、IT担当幹部が技術革新とビジネス目標の方向性を一致させるのに苦労していることを示している。

 その一方で、3分の1を上回る回答者が、ライバル企業よりも自分たちのほうが新技術を導入する能力が高いと答えており、戦略を策定する際にライバル企業でのITの革新を考慮すると答えた人も46%に達している。

 自社の優位性を確保することに取り組んでいるユーザー企業のCIOに対し、同リポートはこうアドバイスしている。

 「企業のCIOは、自分たちの業界や関連市場におけるテクノロジーの利用方法に常に注意を払うべきだ。ライバルに対抗するための武器としてITを活用するには、年1回の計画立案サイクルの先を見据えて行動し、テクノロジーやライバルの開発動向、ライバルに対抗するうえで必要となる戦略的な動きについての中庸を得た視点が必要になる」

(デニス・ドゥビー/Network World オンライン編集部)






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