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[米国]
マイクロソフト、ODFのANSI承認に賛成票

ねらいはOpen XMLのISO承認か

(2007年05月18日)

 米国マイクロソフトは5月16日、電子文書フォーマットの「OpenDocument Format(ODF)」を、米国規格協会(ANSI)標準とすることに賛成票を投じたことを明らかにした。

 ODFは、IBMやグーグル、ノベル、サン・マイクロシステムズなどの企業をはじめ、オープンソース・コミュニティも支持を表明している電子文書フォーマットである。マイクロソフトが採用している電子文書フォーマットの「Open XML」とは宿敵関係にあり、これまで標準文書フォーマットの座を巡って激しい戦いを繰り広げてきた。

 マイクロソフトはODFのANSI標準承認に賛成票を投じた理由について、「顧客に多くの選択肢を提供するため」とコメント、同時にOpen XMLもANSI標準に承認されるよう働きかけていく姿勢を明らかにした。

 ODFは2006年5月、ISO(国際標準化機構)から標準規格として承認されている。一方、Open XMLは同年12月にECMA(欧州電子計算機工業会)より標準文書規格として承認されているものの、ISOの承認は得られていない。

 今回マイクロソフトが賛成票を投じた理由を、同社のコメントどおりに受け取る人は少ないようだ。

 マイクロソフトは今週、Linuxを含むオープンソース・ソフトウェアが同社の特許を侵害しているとして、オープンソース・ソフトウェアを提供しているベンダーらに損害賠償を請求する考えを明らかにしている。

 マイクロソフトによると、特許侵害件数は235に上り、その中には、同社の「Office」シリーズのライバルで文書フォーマットにODFを採用している「OpenOffice.org」の侵害件数(45件)も含まれているという。

 オープンソース技術の擁護者で米国ゲスマー・アップデグローブ法律事務所のアンドリュー・アップデグローブ氏は、自身のブログで、「マイクロソフトは一方で相手の規格を称賛しながら、もう一方でマイクロソフトの特許技術を利用するなら対価を払えと警告している」と指摘する。

 さらに同氏は、「マイクロソフトがODFをANSI規格として支持したことは、ODF陣営との不毛な戦いを終わらせようと見せかけているだけだ。今回のマイクロソフトの行動は、Open XMLをISO規格として承認するかどうかを決める投票の際に、ODF支持者に賛成票を投じるよう仕向けるための“挑戦的行為”だ」と分析する。

 ちなみに、マイクロソフトはODFのISO規格承認に賛成票を投じている。一方IBMは、Open XMLがECMAで標準文書規格として承認された際、唯一反対票を投じたと言われている。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)






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