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[米国]
ベリサイン、CEOの辞任を発表――辞任理由は明らかにせず
新CEOにはSAIC出身の取締役を任命
(2007年05月30日)
セキュリティ・サービス大手の米国ベリサインは5月29日、プレジデント兼CEOのストラトン D.スクラボス氏が同職を辞任し、退社したと発表した。ただし同社は、辞任の理由を一切明らかにしていない。
スクラボス氏は、1995年7月のベリサイン設立にかかわったスタッフの1人である。以後、同氏は12年間にわたってベリサインを率いてきた。その間、同氏はIT関連の多くの賞と栄誉に輝いている。
| ベリサインのCEOを辞任したストラトン D.スクラボス氏 |
ベリサインは、スクラボス氏の辞任理由を明らかにしないまま、2003年11月から同社の取締役を務めているウィリアム A.ローパーJr.氏がプレジデント兼CEOに就任すると発表した。ローパー氏は以前、サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナル(SAIC)のエグゼクティブ・バイスプレジデントだった人物で、1990年から2000年までSAICのCFO(最高財務責任者)に就いていた。
また会長には、2005年3月から同社取締役を務めるエドワート A.ミューラー氏が就任する。ミューラー氏は、以前はキッチン用品専門の小売業者、ウィリアムズ・ソノマのCEOだった。同氏は1968年に旧SBCコミュニケーションズに入社し、複数のビジネス・ユニットでCEOを務めた経歴を持っている。
ベリサインの取締役会は、1年近く前から同社のストック・オプション付与に関する内部調査を行っており、スクラボス氏の辞任はそうしたなかで発表された。ベリサインによると、調査は完了しており、「スクラボス氏を含め、経営陣による意図的な不正行為はいっさい発見されなかった」としている。
ベリサインは昨年6月、ストック・オプションの付与と行使に関する書類を求める大陪審召喚状をカリフォルニア州北部地区連邦検察局から受け取った。また、米国証券取引委員会(SEC)からも同様の書類を求める非公式の要請を受けている。
同社は昨年11月、「2001年から2005年までの会計期間と2006年第1四半期を対象に、過去のストック・オプション付与に関する追加の非現金、株式報酬費を記録するため、財務諸表を修正する」と述べている。また、ストップ・オプションの一部の付与に、算定日の誤りや必要書類の不備、あるいは当初の付与日と価格がのちに変更されているケースが見つかったことも認めている。
ベリサインによると、財務諸表の修正経費は2億5,000万ドルに上るという。
新CEOのローパー氏は、29日に発表された声明の中で、「当社の取締役会は今後も当社の戦略を推進していくつもりであり、今年から始めた事業再構築プログラムの初期成果にも満足している。経営陣の規律と行動に最大限注意を払いながら、会社の成長に向けて経営チームとともに努力していきたい」と述べている。
また、会長に就任するミューラー氏は、退社したスクラボス氏について、声明の中で次のように述べている。「ベリサインのために力を尽くしてきたスクラボス氏には、従業員一同心から感謝している。彼はベリサインを、数百万人のコンシューマーと企業に毎日利用されるグローバル企業に育て上げた。スクラボス氏のさらなる成功を願っている」
一方、スクラボス氏も従業員に感謝の意を表した。「ベリサインをこれほど偉大な企業に導くことができ、誇りに思っている。従業員の皆さんにはますますのご発展をお祈りする」
(トッド・ワイス/Computerworld オンライン米国版)
- 米国ベリサイン
- http://www.verisign.com/
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