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[ドイツ/米国]
SAP、裁判所にオラクルとの和解協議命令を要求

オラクルは「こそくな訴訟逃れだ」とSAPを非難

(2007年08月30日)

 ドイツのSAPは、同社と子会社の米国トゥモロー・ナウが米国オラクルの製品情報を不正に入手したとして訴えられている問題で、オラクルの訴えには誇張があるとし、サンフランシスコ連邦地方裁判所に対し、両社に和解協議を命じるよう要求した。

 9月4日に予定されている審問を前に、SAP(およびトゥモロー・ナウ)は8月28日、裁判所に書類を提出した。その中でSAPは、今年3月にオラクルが提出した訴状の中には、いくつかの事実誤認があると指摘し、オラクルの認識は「大げさで正確さに欠く」と主張している。

 オラクルは今年3月に裁判所に提出した訴状の中で、SAPとトゥモロー・ナウが、著作権で保護されたオラクルのプロプライエタリ・ソフトウェア製品と機密プログラムを、不正な手段で大量に盗んだと主張している。

 SAPによると、オラクルの訴状には、トゥモロー・ナウはオラクルの顧客にもサービスを提供しており、オラクルのWebサイトにアクセスする権限を持っていたこと、SAP自身は不正ダウンロードを行っていないことなどは加味されていないという。

 「今回の争点は、トゥモロー・ナウが顧客の権利を超えて特定資料をダウンロードしたかどうかという1点だけだ。オラクルが訴状で述べている『企業による大規模な窃盗事件』ではなく、あくまで契約に関する解釈の問題だ」(SAP)

 SAPは裁判所に和解協議を命じるよう嘆願した理由について、「早期に解決することが、関係者全員の利益になるため」と説明している。

 しかしオラクルは、こうしたSAPの主張に真っ向から反論している。

 オラクルは、SAPはトゥモロー・ナウがダウンロードした資料を受け取ってないという証拠をまだ提示していないうえ、不正ダウンロードが明らかになった資料は「氷山の一角」である可能性が否定できないと指摘する。“違法行為”の全容をオラクルが把握するまで、和解協議は時期尚早だというわけだ。

 「SAPの目的は、違法行為に関する重要な情報を開示しないまま、法廷闘争を回避することだろう。しかし、それは受け入れられない」(オラクル)

 オラクルはSAPの経営陣を含め、SAPとトゥモロー・ナウの少なくとも50社の顧客と、30名のスタッフから証言を得る必要があると主張し、公判の日程を2009年9月にすべきだとしている。

 一方SAPは、大勢の顧客の証言は不要だとし、2009年2月かそれ以前の公判を求めている。

(ジェームズ・ニコライ/IDG News Serviceパリ支局)






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