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[米国]
AP通信がベリサインを提訴――ニュース情報サイト「Moreover」を巡り
ニュース・コンテンツの使用差し止めと損害賠償を要求
(2007年10月11日)
米国のAP通信は、ニュース情報サイト「Moreover」を保有するベリサインを相手取って訴訟を起こした。ニュース・コンテンツの掲載を巡ってはGoogle Newsと通信社の間でも争われた経緯がある。
APは10月4日、Moreoverによる自社ニュース・コンテンツの使用中止を求めてニューヨーク南部地区連邦地裁に提訴した。
同社は今年9月、Moreoverに対して、自社のコンテンツをサービスに含めないよう求める要求書をに送付した。しかし、Moreover側がこれに従わなかったため、損害賠償と永続的な差し止め命令を求めることにしたという。
Moreoverは、企業や個人、アプリケーション開発者などを対象に各種のニュース情報サービスを提供している。このサービスを使えば、企業が競合他社や、自分たちのビジネスに関係するトレンドなどに関するニュースを集めることができる。
ユーザーは、ニュース・データベースを検索し、集めた記事をイントラネットやカスタム・アプリケーションに送信することが可能で、個人ユーザー向けにRSS配信サービスも提供されている。
Moreoverが自らのWebサイトに掲載した文書によると、同社は2万5,000を超えるニュース・ソースから情報を収集しており、APも主要なニュース・ソースの1つになっているという。
IDG News Serviceでは、今回の訴訟について、APとMoreoverの双方に取材を申し入れたが、記事執筆時点でコメントは得られなかった。
今回の訴訟は、Google Newsと通信社の間で2年にわたって繰り広げられた訴訟と同様のものだ。世界最大の通信社であるAFP(アジャンス・フランス・プレス)は2005年3月、Google Newsが自社の著作権を侵害しているとしてグーグルを提訴した。業界関係者によると、当初はAPも、グーグルに対して同様の訴訟を起こすと警告していたという。
Google Newsは、記事全文を複製するのではなく、見出しと抜粋を表示し、その記事が掲載されているサイトに誘導するサービスだ。グーグルは、抜粋のみの表示については許諾の必要はないと主張してきた。
その後、グーグルは、AFPやAPなどと許諾契約を結ぶことによってこの訴訟を終結させた。しかし、グーグルは今でもリンクとテキストの抜粋を表示するだけであれば許諾契約の必要はないという主張を変えたわけではない。
Moreoverも、グーグルと同様、コンテンツ掲載についての許諾なしに他のニュース・サイトをユーザーに紹介しても問題はないと考えているようだ。MoreoverのRSSフィードでは、ユーザーが読みたい記事をクリックすると、この記事のソースが掲載されているWebページへ遷移するようになっている。
APは、声明の中で、Moreoverが有料および広告料収入で運営されるサービスを提供するために、自社のニュース記事の著作権を継続的に侵害していると主張している。
(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service シアトル支局)
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