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[米国]
ベライゾンの3Q決算、営業利益2ケタ増でも純利益は減少

アナリストは「純利益減は一時的」と楽観視

(2007年10月30日)

 米国ベライゾン・コミュニケーションズは10月29日、2007年第3四半期(7月-9月期)の決算を発表し、営業利益が前年同期比19%増の42億ドルになったことを明らかにした。

 同社は営業利益増の要因として、無線サービスやFTTP高速インターネット・サービス「FiOS」の新規ユーザー数が堅調に伸びたことを挙げている。

 ただし同四半期の純利益は大幅に落ち込んでいる。同社によると、同四半期の売上高は前年同期比5.8%増の238億ドルだったものの、純利益は前年同期の19億2,000万ドル(1株当たりの利益53セント)に対し、33.9%減の12億7,000万ドル(同44セント)となったという。

 ベライゾンで会長兼CEOを務めるアイバン・セイデンバーグ氏は同四半期の業績について、「大規模企業に、無線/ブロードバンド/電気通信サービスを積極的に提供するという、われわれの“本領”を発揮した結果だ。われわれは第4四半期以降に、(積極的に提供した)結果が得られると予想している」とのコメントを発表した。

 同社は順調にサービスを拡大しており、今回の純利益の落ち込みを「一時的な現象だ」と見る専門家は多い。

 電気通信分野の独立系アナリスト、ジェフ・ケーガン氏は今回の決算結果を「FiOS事業が堅調に伸びており、会社として正しい方向に向かっている」と評価する。

 ベライゾンによると同四半期で獲得した新規ユーザー数は、無線サービスが160万人、FiOSが22万9,000人だという。ちなみに同社の子会社である米国ベライゾン・ワイヤレスは、すでに6,370万人のユーザーを抱えている。

 また同社は、同四半期における無線サービス・ユーザー1人当たりの1カ月の平均売上高が、前年同期比19%増の52ドル17セントと、過去最高の売上高になったことも明らかにした。

 FiOSの内訳を見ると、テレビ・サービスでユーザーが急増していることが伺える。同四半期におけるテレビ・サービス 「FiOS TV」の新規ユーザー数は20万2,000人で、FiOS TVの総ユーザー数は71万7,000人となった。

 「ベライゾンは、FiOSに多大な時間と資金を費やしてきた。現在、それがようやく結実している段階だ。ユーザーもFiOSのサービスを歓迎している」(ケーガン氏)

 同氏によると、テレコム・ベースのテレビ・サービスは、以前はケーブル・テレビ会社が幅を利かせていたが、現在は通信企業が巻き返しを図っているという。

 「テレビ・サービスを取り巻く環境は、突如として流れが変わった。ベライゾンやAT&Tなどの電話会社が急速に業績を回復する一方、ケーブル・テレビ会社は株価の下落に頭を抱えている」(ケーガン氏)

(グラント・グロス/IDG News Service ワシントン支局)






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