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[米国]
シスコ、好調な1Q決算を発表

「マルチメディアとWeb 2.0技術の広がりで今後も業績を伸ばせる」とシスコ会長

(2007年11月08日)

 米国シスコシステムズは11月7日、2008会計年度第1四半期(2007年8-10月期)決算を発表した。売上高、利益ともに大幅な向上を記録するなど、好調だった。

 同社第1四半期の売上高は96億ドルで、前年同期の82億ドルから17%近くアップした。また純利益も、前年同期の16億ドルから37%以上アップして22億ドルとなった。1株当たりの利益も前年同期の26セントから35セントに増加した。

 従業員持ち株ベースの報酬などの費目を控除した1株当たり利益は40セントだった。これは、トムソン・フィナンシャルがまとめた金融アナリストの予測36セントを上回るもので、売上高もアナリストの予測を大幅に上回った。

 シスコの会長兼CEO、ジョン・チェンバース氏は、「(売上高と利益が)全社的に均衡の取れた形で増えている」と強調した。

 同氏は、マルチメディアとWeb 2.0技術が原動力となるこれからのインターネット事業への投資が第2段階に入り、今後も堅調に業績を伸ばすことができるとの見通しを示している。なぜなら、インターネット・コアと企業向けルータの最大手である同社にとって、IPトラフィック増加は収益の増加につながるからだ。

 決算発表後の電話会見に応じたチェンバース氏は、とりわけキャリア向けルータの売上げが大きく伸びたことを明らかにした。ハイエンド・ルータの売上高は、IPTVなどの画像アプリケーションに対する需要の高まりに牽引される形でおよそ28%伸びた。一方、スイッチ製品の売上高については、11月6日に発表されたCatalyst 6500と4500シリーズの新モデル投入待ちという空気が企業ユーザーの間で強いためか、8%の伸びにとどまった。

 チェンバース氏が唯一の弱点として挙げたのは、受注の伸びが1ケタ台にとどまった米国企業向けの市場だ。その原因の一端として同氏は、金融サービス業界や自動車業界からの受注減など、米国全体の景気動向を挙げている。同氏によると、現在シスコ製品のおよそ60%は米国外からの受注であり、45%にとどまっていた数年前とは様変わりしたという。

 チェンバース氏は、先週中国とインドを訪問した際、新興市場における同社の戦略が成功を収めていると強調した。これらの国々からの受注の伸び率は30%台半ばで、これらの国における市場では、ほかの地域の2倍を超える大幅な伸びが期待できるという。

 シスコは、これまでインドで多額の投資を行っているが、今後は中国でも存在感を高めていく計画だ。チェンバース氏は、中国の中部と西部地域での発展が同国の経済格差の解消に貢献し、強力なソフトウェア産業の誕生が経済成長のチャンスをもたらすと指摘。「強力なソフトウェア企業」の例として、同社が今年買収を行ったウェブエックス(関連記事)の主力製品「WebEx」を利用したインターネット商取引サイト「Alibaba.com」を挙げた。

 なおシスコは、第2四半期の見通しについて、売上高が前年同期と比べ16%伸びると予想している。同社の長期見通しでは、今年の四半期ごとの売上高伸び率が12%〜17%の間となっており、第2四半期については強気の見通しを維持した形だ。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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