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[米国] 【今週のウォール街】
HP株、好決算発表も反応薄――コンセンサスは下ブレ

景気先行き不安で、主要ITベンダー株は軒並み値下がり

(2007年11月22日)

 米国Hewlett-Packard(HP)は先ごろ、好調な2007年第4四半期(8月-10月期)決算を発表したが(関連記事)、それにより米国経済に対する先行き不安が払拭されることはなかった。今週22日の感謝祭(Thanksgiving Day)休暇を控え、混乱の続く米国株式市場では、MicrosoftやAMDなどの主要IT企業の株価が軒並み値下がりし、ハイテク銘柄の多いナスダック総合指数も下落した。

 米国モーゲージ銀行協会(Mortgage Bankers Association:MBA)は感謝祭直前になって、住宅ローンの申し込み件数が先週に約3.6%減少したことを明らかにした。これを受け、21日の取引終了時点のナスダック総合指数は、前日よりも34.66ポイント低い2,562.15となった。

 前四半期のナスダック市場は、景気に対する不安から低迷が続いているものの、ITベンダー各社の売上げは軒並み好調で、10月にはIT関連株が上昇に転じていた。

 11月19日に発表されたHPの決算では、IT管理/ミドルウェア・ソフトの「OpenView」と昨年45億ドルで買収したMercury Interactiveの事業の好調な売上げなどにより、23億ドルの純利益が計上された(前年同期の純利益は19億ドル)。この数字は、米国Thomson Financialがまとめたアナリストの予測値21億8,400万ドルを上回っている。また、この日HPが明らかにした2009会計年度の第1四半期と通年の売上高予測も、アナリストの予測を上回っていた。こうした好決算と強気の見通しにもかかわらず、同社の株価は、20日に一時的に0.12ドル上昇して49.56ドルになっただけで、翌日には、他のほとんどのIT関連株と同様に値下がりし、48.88ドルで取引を終えた。

 なお、この間株価が上がり続けた数少ないIT企業の1つがGoogleである。同社株の21日の終値は前日より11.98ドル高い660.52ドルだった。同社は、インターネット広告市場で支配的な地位を維持することで、多くのIT投資家を引きつけている。

 いずれにしろ、景気の先行きに対する不安感は、多くのIT企業の株価に影を落としている。Microsoft株の21日の終値は0.35ドル安い34.23ドル、AMD株は0.45ドル安い10.83ドルだった。AMDは第4四半期決算について強気の見通しを示しており、Microsoftに関しても、アナリストの多くが企業向けと消費者向け市場の両方で好調を維持するとの見通しを示しているが、両社とも株価の下落に歯止めがかからない状況だ。

 ちなみに、米国Citigroup Global Markets Equity Researchは、調査リポートの中で、「2008年のIT支出に対する懸念が広がるなか、消費者の認知度と力強い製品サイクルを維持しているMicrosoftは、手堅いディフェンシブ銘柄と言える」とコメントしている。

 現在、IT投資家たちは、今年第4四半期に発表される最初の決算報告を待っている状態であり、感謝祭以降の年末商戦の行方に注目が集まっている。

(Marc Ferranti/IDG News Service ニューヨーク支局)






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