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[米国]
GoogleのDoubleClick買収をFTCが承認

プライバシー問題は買収を差し止める理由にはならないと判断

(2007年12月21日)

 米国連邦取引委員会(FTC)は12月20日、米国Googleによるオンライン広告会社DoubleClickの買収を承認したことを明らかにした。

 Googleは今年4月、オンライン広告大手のDoubleClickを31億ドルで買収する計画を発表した。FTCは8カ月にわたる調査を経て承認投票を行い、賛成4票、反対1票でこの買収を可決した。「われわれは慎重な審査を行い、GoogleのDoubleClick買収によって競争が大幅に弱まることはないとの結論に達した」とFTCは声明で述べた。

 市民団体から指摘されていたプライバシー保護問題については、買収を差し止める理由にはならないとFTCは判断した。「プライバシー保護はGoogleとDoubleClickに固有の問題ではない。この問題はオンライン広告市場全体にかかわっている」(FTC)

 FTCはさまざまな要因を検討し、両社は直接の競合関係にないと判断したと声明で述べた。オンライン広告市場の競争は活発であり、今後も増大するとの認識に達したという。

 だが、FTCは広告分野を注視していく方針も示した。「オンライン広告市場は急速な発展を続けており、先行きを予測するのは容易なことではない。われわれはこの市場を注視し、Googleが違法な抱き合わせやそのほかの反競争的行為に関与した場合には、迅速に対応することを、ここに明らかにしておきたい」(FTC)

 GoogleはFTCの決定を歓迎する声明を発表した。同社はDoubleClick買収計画に関して欧州連合の規制当局からも調査を受けている。

 「FTCの強力な支持には、『この買収は競争を脅かすものではなく、消費者に利益をもたらす』という明確なメッセージが含まれている」とGoogleの会長兼CEO、エリック・シュミット(Eric Schmidt)氏は声明で述べた。「欧州委員会も同じ結論に達することを期待している。この買収によって消費者により有益な広告が提供され、広告主の選択肢が増え、Webサイト・パブリッシャーのビジネス・チャンスが拡大すると確信している」(同氏)

 Googleは従来同様、ユーザーのプライバシー保護に力を注いでいくと、Schmidt氏は付け加えた。「DoubleClickの買収によって、われわれのプライバシー対策が始まるわけでも終わるわけでもない。われわれは創業以来、ユーザーのプライバシー保護に取り組んでおり、今後もそれを守る方法の革新を進め、ユーザーの信頼を維持していく」と同氏。

 GoogleのDoubleClick買収計画の発表を受け、4月にプライバシー擁護団体のEPIC(Electronic Privacy Information Center)、CDD(Center for Digital Democracy)、US PIRG(U.S. Public Interest Research GroupUS PIRG)はFTCに申立書を提出し、Googleがプライバシー・ポリシーを大幅に変更しないかぎり、買収を差し止めるように求めていた。これらの団体は、Googleは買収後、かつてないほど膨大なWebユーザーの個人情報を利用できる立場になると主張している。

(Grant Gross/IDG News Service ワシントン支局)






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