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[米国]
Microsoftが検索大手のFastを12億ドルで買収へ――SharePointとの統合を推進

「エンタープライズ検索市場のリーダーになる」

(2008年01月09日)

 米国Microsoftは1月8日、エンタープライズ検索エンジンを提供するノルウェーのFast Search&Transferを12億ドルで買収する計画を明らかにした。この買収が実現すれば、Microsoftは何十億ものドキュメント検索に対応する統合プラットフォームを提供できるようになる。

 Microsoftのビジネス部門担当バイスプレジデントのジェフ・レイクス(Jeff Raikes)氏は、今回の買収計画について、Microsoftの既存製品との統合計画については詳細なコメントを控える一方で、次のように語っている。「当社の製品にFastの技術を統合することで、われわれはエンタープライズ検索市場でライバルに一歩先んじることができるだろう。多くの顧客は社内データの検索を1社の製品に統一したいはずで、(今回の買収により)それが実現可能になる」

 さらに同氏は、「現状、企業ユーザーは、ハイエンドな検索プラットフォームか、より一般的なインフラ技術のどちらか一方を選択するしかないが、SharePointなどの当社製品にFastの技術を統合することで、われわれはエンド・ツー・エンドのエンタープライズ検索市場で確実にリーダーになれる」と語った。

 一方、MicrosoftがSharePointなどの同社製ソリューションにFastの検索技術を統合する過程で、顧客リスクが新たに発生する可能性を指摘するアナリストもいる。独立系アナリストのスティーブン・アーノルド(Stephen Arnold)氏がその1人で、同氏は自身のブログ内で、「両社の製品ラインの統合は難しい取り組みになるだろう」とコメントしている。

 同氏は、「両社製品を統合するために費やされる時間が問題になる。統合が迅速に進めば、Microsoftは製品ラインを拡充できるため、Googleなどの競合企業にとってはさらなる脅威になりうるが、もし統合に時間がかかるようであれば、MicrosoftはGoogleのほか、IBM、Oracle、SAPなどにもシェアを奪われかねない」と述べている。

 Fastは現在、約2,000社の顧客を擁している。2006年には1億6,200万ドルの売上高を計上したが、2007年には売上高と株価がともに落ち込み、黒字回復に向けた人員削減や不採算ラインの打ち切りを余儀なくされた。

 Fastの取締役会は株主に対し、Microsoftによる買収提案の受け入れを全会一致で推奨している。買収手続きは2008年第2四半期中に完了する見通しだ。

(Eric Lai/Computerworld オンライン米国版)






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