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[米国]
Mozilla、UI開発で知られるHumanizedのトップ・エンジニア3人を採用

両社とも人材移籍の目的は明らかにせず

(2008年01月17日)

 米国Mozillaは、革新的な手法で直感的なユーザー・インタフェース(UI)を開発することで知られる小規模なソフトウェア・ベンダー、Humanizedのトップ・エンジニア5人のうち3人を採用した。3人の身元はまだ明かされていない。

 Mozillaは1月16日、同社のPR会社を通して3人の採用を認めたが、氏名は公表しなかった。HumanizedのWebサイトに紹介されているスタッフは5人だけだ。開発者のジョノ・ディカルロ(Jono DiCarlo)氏、社長のアザ・ラスキン(Aza Raskin)氏、Webおよびシステム・アーキテクトのスコット・ロビン(Scott Robbin)氏、バイスプレジデントのアトゥール・ヴァルマ(Atul Varma)氏、そして経理担当のアンドリュー・ウィルソン(Andrew Wilson)氏である。

 MozillaのCEO、ジョン・リリー(John Lily)氏は、Humanizedから3人を採用したが、同社を買収したわけではなく、知的財産権の移転はないと声明で述べた。3人は1月16日付けでMozilla Labsのチームに加わり、Firefoxなど各種プロジェクトに携わる予定だ。MozillaのPR会社によると、将来的に3人はブログを開設し、身元を明らかにするとともに、Mozillaでの業務内容も公表するとのことだ。

 この人材交流の目的についてMozillaとHumanizedは固く口を閉ざしている。Humanizedのシカゴ・オフィスに取材を申し入れたところ、システム・アーキテクチャとプログラミングも手がけるWilson氏は、契約の詳細や移籍する3人の身元について話せる立場にないとのことだった。ただし「移籍に向けて、あと2カ月間は全員シカゴにとどまる」という。

 Wilson氏は買収説を否定したが、人材移籍後にHumanizedがどのような方向に進むのか、同社のUIソフト「Enso」がどうなるのか、EnsoがMozillaに統合される可能性はあるのかといった点について具体的な話は出てきていない。

 なお、HumanizedのEnsoは、さまざまなアプリケーションや機能を使う日常業務の簡便化を図るソフトウェアで、無料で提供されている。PCのバックグラウンドで稼働し、ウィンドウやアプリケーションを切り替えずに、コマンド入力で他のアプリケーションを利用できるようにする。

 例えば、現在のスクリーンからFirefoxを開く場合、Firefoxのアイコンを探したりスタート・メニューを使わなくても、Caps Lockキーを押した状態で「open firefox」と入力すればFirefoxを起動できるようになる。同様に計算を実行したり単語の定義を取得したりすることも可能だ。

 移籍したのがHumanizedのだれであっても、Mozillaは将来のUIイノベーションを促す有能な人材を手に入れたことになる。HumanizedのWebサイトを見れば、同社が若き成功者の集まりだとわかる。DiCarlo氏は弱冠17歳にして物理学の学位を取得し、その後シカゴ大学でコンピュータ・サイエンスの学位も取得している。共同創立者のRaskin氏は19歳のときに物理学のテキストを共同執筆し、21歳の若さで起業した人物である。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)






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