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【解説】
Yahoo!買収で、MicrosoftはGoogleに勝てるか?
「かなわない」「チャンスはある」――アナリストの意見も真っ二つ!
(2008年02月02日)
Microsoftはどこに行こうとしているのか
今回の買収提案を、Microsoftにとって「危険な賭け」とする向きもある。米国Interarbor Solutionsのデーナ・ガードナー(Dana Gardner)氏は、その理由の1つとして、Microsoftの製品やサービスがWindowsプラットフォームをベースにしてきたのに対し、Yahoo!のサービスがさまざまなオープンソース・ソフトウェアを基に構築されている点を挙げる。「両社の技術的基盤やソフトウェアに対する考え方は、根本的に異なる」(Gardner氏)
さらに同氏は、MicrosoftとYahoo!の間には、収益モデル(ソフトウェア・ライセンスとオンライン広告)の差異や企業風土の違いがあることも指摘し、「買収される企業の規模が大きい分、こうした問題の解決にも時間がかかるだろう」との見方を示した。
| 2008年のCESで基調講演を行うYahoo!のCEO、Jerry Yang氏(左)と、共同創立者のDavid Filo氏 |
Gardner氏がもう1つ指摘したのは、多くの企業のIT管理者や一般ユーザーが抱く不安、つまり、今回の買収がMicrosoftが長年担ってきたソフトウェア・ベンダーとしての役割におよそそぐわないという点だ。「Microsoftは検索にも注力することで、今や“多頭の竜”になろうとしている。このままでは、ソフトウェアの購入担当者やユーザーは、この会社がどこに行こうとしているのかわからなくなってしまうだろう」(Gardner氏)
買収後の展開に期待する声も
一方、米国Burton Groupのアナリスト、ガイ・クリース(Guy Creese)氏は、今回の買収提案を「検索市場の変化に対するMicrosoftの回答」とし、今後注目すべき点として、両社がそれぞれ持つデータセンターと、Yahoo!が2007年9月に買収を発表した米国Zimbraのオープンソース製品「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」の2つを挙げる。
「Yahoo!はWebメールやチャットなどの各種サービス用、MicrosoftはOffice Live用にそれぞれ巨大なデータセンターを抱えている。買収が成功すれば、Microsoftが使えるデータセンターの数は現在の2倍になり、オンライン・サービスのシェアを獲得するうえで強力な武器となる」(Creese氏)
また、電子メールやカレンダー、VoIPなどの機能を備えた、AjaxベースのグループウェアであるZCSについてCreese氏は、「すばらしいソフトウェアだ。この製品がマイクロソフトの製品群に加えられるのかどうか、非常に興味深い」としている。
一方、米国Ferris Researchのデビッド・フェリス(David Ferris)氏は、今回の買収提案自体をMicrosoftにとって有意義なものと見ている。「Yahoo!の強みは、コンシューマーのニーズへの迅速な対応にある。これはMicrosoftに不足していた部分であり、今回の買収がもたらすであろう主な効果の1つだ」(同氏)。また、Ferris氏は、「あくまで個人的見解だが、使いやすさやわかりやすさといった面では、GoogleはYahoo!に及ばない」とも述べた。
Ferris氏によれば、「コンシューマーに寄り添うかたちでサービスを提供してきたYahoo!の技術力やその企業価値は、今後のMicrosoftにとって大きな意味を持つ」という。また、買収を提案されたYahoo!側にとっても「経済面が強化されるだけでなく、Microsoftが売り物にしてきた独自の技術力が新たな活力を与える」(Ferris氏)としている。
- 米国Microsoft
- http://www.microsoft.com/
- 米国Yahoo!
- http://www.yahoo.com/
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