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[国内] 【デブサミ2008】
「検索活用のカギは、何が人の知恵であるかを見抜くこと」

みずほ情報総研、デブサミのセッションで“探す”の研究成果を紹介

(2008年02月14日)

 2月13・14日、国内の開発者、プログラマー、エンジニアにとっておなじみの年次イベント「Developers Summit 2008」(デブサミ2008/主催:翔泳社)が東京の目黒雅叙園で開催された。セッションの大半は開発者向けであるが、より広範な層に向けたセッションも用意され、ビジネスパーソンたちの関心を集めた。ここではその1つ、検索技術をテーマにしたみずほ情報総研のセッションをリポートする。

 「ユーザーは“よりよい”ものを、“よりよく”探したいというベクトルを持っているように思う。そこでポイントとなるのは技術ではなく、(その検索行為において)何が人の知恵であるかを探すことにあるのではないだろうか」──13日午前のセッション「“さがす”こととは、そしてより良く“さがす”方法を考える」に登壇した、みずほ情報総研金融ソリューション第2部の古川曜子氏は、検索という行為そのものについて、そのように説明した。

 「原始時代は独力で探しまわっていたが、コミュニティが出来て周りの人に聞くようになり、メディアを使って探すようになり、現在はインターネットで探している。こうして、よりよいものをよりよく探したいというベクトルに従って方法が変遷してきた」(古川氏)

みずほ情報総研の古川曜子氏(左)と吉川日出行氏

 みずほ情報総研コンサルティング部シニアマネジャーの吉川日出行氏は、「実のところ、日本ではこれまで“探す”という行為についてあまり深く調査されたことがなかった」と指摘した。同社は国内における検索の動向を調べる目的で、2007年に「gooリサーチ」の会員を対象とした調査を行った。その結果を解析したところ、GoogleやYahoo!などインターネット検索エンジンを使った検索では、ユーザーのすべてのニーズが満たされておらず、仕事の手順、アイデアの調査といった手間のかかる検索に対する欲求が現在においても高いことを発見したという。

 「大半のユーザーは、検索結果の中身を開いてみないとわからない、新しい情報かどうかわからないといった不満を持っている。そして、探し始めても途中であきらめてしまう。時間がなくなってあきらめたというケースが一番多く、検索にかかる時間を短縮することが重要になってくる。つまり、まだまだ工夫の余地があるし、エンタープライズ・サーチにはビジネス・チャンスがあると言える」(吉川氏)

オープンソースのソーシャル検索エンジンを採用した「Wikia Search

 そうしたニーズに対応するようなサービスはすでに多く登場し、先進的なユーザーを中心に活用が始まっている。みずほ情報総研は、特に、ソーシャル機能を備えたサービスが充実しつつあるとして、よりよく探す、効率的に探すことを可能にするための試みとして、バリエーションを持たせた検索結果表示、検索対象の限定、Q&A型の人力検索、コーチング/コンシェルジュ検索などを挙げた」

 古川氏は、そうした検索に対する新たなアプローチには、人の知恵が介在していると述べた。「ネットに参加しているユーザーが、それぞれの立場で情報の利用や検索に関する工夫や知恵を持っている。そういった検索行為における知恵が集合知となってほかのユーザーの検索を助けているような状況が生まれている」

(後藤大地)






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