Windows 7のファミリー・パックが発売?――流出文書に3ライセンス版の記載
価格は不明だが、アナリストはMac OS Xファミリー・パックより安い189ドルと予測米国MicrosoftがWindows 7のマルチライセンス「ファミリー・パック」の提供を計画しているようだと、ブロガーが伝えている。
ブロガーのエド・ボット(Ed Bott)氏は、最近流出したWindows 7のRC(リリース候補)版のあるビルドに添付された使用許諾契約書(EULA)の詳細を公開し、そのなかにファミリー・パックに関する記載があることを指摘している。ボット氏はZDNetの有名なWindowsブロガーだ。
同EULAの「インストールおよびユーザーの権利(Installation And Use Rights)」と題する項目には、次のような記載がある。
「『適格なファミリー・パック・ユーザー』に該当する者は、『ファミリー・パック』と表示された1本のソフトウェアを、住居内に居住する人々による使用を目的として、同住居内の3台のコンピュータにインストールすることができる。これらのコンピュータは『許諾を受けたコンピュータ』であり、本許諾契約書の条件に従うものとする。自分がファミリー・パック・ユーザーに該当するかどうか分からない場合は、go.microsoft.com/fwlink/?Linkid=141399にアクセスするか、国内のMicrosoft支社に確認いただきたい」
なお、上記の引用内のURLは現在、Microsoftサイトのトップ・ページにリダイレクトされるようになっている。
ボット氏によると、Windows 7のエディションのうち、EULAにファミリー・パックの記載があるのは、コンシューマ向けの「Home Premium」だけだ。Internet Explorer 8(IE8)を含まない欧州ユーザー向けの特別バージョン「Windows 7E Home Premium」のEULAにも同様の記載が含まれている。
Microsoftは3週間前、Windows 7E(“E”は“Europe”を指すと思われる)を発表したが、これはEUの反トラスト法規制当局の思惑を回避するための一方的な動きだ。規制当局側は同社に対し、Windowsの初回起動時に、他社のものを含む複数のブラウザ名を並べた“候補ブラウザ名”を表示するよう義務づけることを検討している。
これまでMicrosoftは、Windows 7のマルチライセンス・バンドルを提供するかどうかについて、肯定も否定もしてこなかった。同社の広報担当者は先週、インスタント・メッセンジャーで、「今後も正式公開に向けた、またはそれを超えたすばらしい製品を提供するつもりだ。だが、現時点で発表できるものは何もない」と述べていた。
同社は2007年に半年間、Vista Home Premiumの2ライセンス付きファミリー・パックを159ドルで販売した。ただしその条件として、ユーザーはVistaラインの最高級製品「Vista Ultimate」の通常版かアップグレード版を購入している必要があった。今回のWindows 7のEULAには「Vista Ultimateを所有していること」といった条件の記載はない。
MicrosoftにWindows 7のファミリー・パックに関するコメントまたは確認を求めたが、7月2日時点で返答は来ていない。
米国の調査会社NPD Groupのスティーブン・ベイカー(Stephen Baker)氏をはじめとするアナリストたちは、Mac OS Xの5ライセンス・ファミリー・パックを提供するAppleのやり方をMicrosoftが模倣しなかったことを批判する。Appleはこれまで、マルチライセンス・バンドルを199ドルで販売していた。加えて今月初めには、ファミリー・パック・ユーザーが次期Mac OS X 10.6(Snow Leopard)にアップグレードする際の価格を、わずか49ドルとすることを明らかにしたのだ。
ボット氏は、MicrosoftがWindows 7の3ライセンス・ファミリー・パックの価格を、Appleの通常版ファミリー・パックより安い189ドルに設定するのではないかと予想している。そうなれば、Microsoftのファミリー・パックは、通常版Home Premium(199ドル)や、アップグレード版のProfessional(199ドル)、Ultimate(219ドル)よりも安いことになる。
だが、もしMicrosoftが、3ライセンス付きの「Microsoft Office Home and Student 2007」と同様の価格モデルを採用した場合、ファミリー・パックの価格は74-136ドルの範囲になる(Home and Studentの価格は149ドルで、「Office Standard 2007」のアップグレード価格の62%に相当する。この割合を、Windows 7のHome Premium、Professional、Ultimateのアップグレード価格に適用すると、計算結果はそれぞれ74ドル、124ドル、136ドルとなる)。
ボット氏は、どのビルドのEULAにファミリー・パック条項の記載が含まれているのかは明らかにしていないが、人気のBitTorrentトラッカー・サイト「Mininova.org」などのファイル共有サイトには、RC版のコピーが次々に流出している。
最近完成したばかりのビルド「Windows 7 Build 7264」もWeb上に流出した。Mininova.orgには、このビルドではRC用のプロダクト・アクティベーション・キーが使えないとのコメントが複数寄せられており、彼らの間ではこのビルドが、Microsoftが今月中に完成させると約束していたいわゆるRTM(製造工程向けリリース)版なのではないかとの憶測が飛んでいる。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)



























