「Windows 7 Starter」の機能制限は周知不足、との調査結果
「DVDが再生できない」などの事実を6割以上の消費者が「知らない」安価だが、一部機能の利用が制限されている「Windows 7 Starter」エディションは、ネットブック・ユーザーにとって意外な落とし穴になるかもしれない――。ある調査結果から、そんな実態が明らかになった。
Starterエディションは、低価格なネットブックへのプリインストールを主眼に置いた、Windows 7の最も安価なエディションだ。OEM販売のみであり、パッケージ製品としては販売されない。
今回の調査は、家電ショッピング・サイトの米国Retrevo.comが実施し、公式ブログへの11月5日付け投稿で発表したもの。回答者は無作為抽出された1,100人だった。
Windows 7 Starterでは、「Windows XP」の全エディションで利用できる標準機能の一部、例えばDVD再生やマルチ・モニタ・サポート、デスクトップ壁紙の変更といった機能が利用できないという制限がある。「今年中にネットブックの購入を予定している」回答者のうち、こうした機能制限がStarterエディションにあるという事実を「知らない」と答えた人は61%にのぼった。
加えて、Starterエディションでは「Aero」インタフェース、マルチタッチ機能、「Windows Media Center」、仮想環境「XP Mode」といった先進的な機能も利用できない。調査では、56%の回答者が、上述のような機能制限のあるStarter Editionを採用したネットブックには「満足できないだろう」と答えている。
Retrevoによると、現在米国Amazon.comで販売されている28機種のネットブックのうち、23機種がWindows 7 Starterをプリインストールしたものだという。
Starterエディションのユーザーは、80ドルを追加で支払えば「Home Premium」エディションにアップグレードすることができる。だが、Retrevoのコンテンツ担当ディレクター、アンドリュー・アイスナー(Andrew Eisner)氏は、「これではMicrosoftに対する嫌悪感が高まりかねない」と指摘している。
「そうした機能を利用するために80ドルの追加料金を支払わなければならないとすれば、大半のユーザーは怒りだすだろう」(アイスナー氏)
Microsoftは、今回のRetrevoの調査に対する直接のコメントは避け、今年2月に発表した声明を再び示した。
「Windows 7のすべてのエディションは、小型ノートPC上でも動作する。より低価格の小型ノートPCを製造したいと考えるOEM向けにStarterエディションを用意しているが、Windows 7のフル機能を利用したい場合には、消費者はWindows 7 Home Premiumを入手したほうがよいだろう。Home Premiumならばデジタル・メディアを最大限に活用し、他のPCとも簡単に接続することができる」(Microsoft声明より)
なお、Microsoftは当初、Windows 7 Starterエディションで同時実行可能なアプリケーション数を3つまでに制限しようとしていた。だが、強い批判を受けたため、Microsoftはこの方針を撤回している。
(Eric Lai/Computerworld米国版)
























