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[WSWC with MMS 2009 Report]

効率的かつ経済性の高いIT基盤を実現する 次世代Windows Server + System Center

仮想化環境からクラウドまでを繋ぐ!
(2009年10月19日)

 2009年9月30日、マイクロソフトと本誌は、東京・六本木の東京ミッドタウンホールにおいて「Windows Server World Conference 2009 with Microsoft Management Summit 2009 Japan」を開催。データセンターの仮想化、クラウドコンピューティングが注目される中、効率的で経済性の高いIT基盤の実現に向け、「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」「System Center」の導入・展開・活用方法から、ITシステムの“質”を向上させるノウハウや問題解決に導くソリューションなどが紹介された。



仮想化環境からクラウドまでを見据えた
運用管理環境の“これから”



▲効率的な運用管理環境を実現する要素として「統合化と仮想化」「プロセス主導型、モデル主導型」「サービス指向」「ユーザー指向」をあげた米国マイクロソフトのブラッド・アンダーソン氏

 基調講演では、米国マイクロソフトのマネージメント&サービスディビジョンでコーポレートバイスプレジデントを務めるブラッド・アンダーソン氏が「ビジネスを支える『Dynamic IT』によって最適化されたIT基盤 〜仮想化からクラウドまで〜」と題し、Windows Server 2008 R2をはじめ、Dynamic IT構想に基づく運用管理製品「System Center」、さらにクラウドからクライアントを管理する「System Center Online Desktop Manager」など、最新製品から近い将来にリリースが予定されている製品のコンセプト、概要を紹介した。

 アンダーソン氏は、Dynamic ITを実現する革新的な要素として「統合化と仮想化」「プロセス主導型、モデル主導型」「サービス指向」「ユーザー指向」の4つをあげ、マイクロソフトはこれらをベースに安全で相互運用性の高いIT基盤を実現すると述べた。

 また、これまでのITの発展の中で、クライアント/サーバ、Webシステム、そして今、クラウドコンピューティングと革新的な技術が登場してきたことに対し、「これらの変革があるたびに、新しいアプリケーション・アーキテクチャが導入されてきました。しかし、クラウドを見据えたとき、それぞれのアーキテクチャに個別のソリューションを当てはめるのではなく、環境全体を見渡せるソリューションが必要です。マイクロソフトはそうした管理ソリューションを開発しています」と述べた。

 また、アンダーソン氏は、現在業界が注目しているのは「データセンターの統合」であり、それを実現する製品として「Windows Server 2008 R2」「System Center Virtual Machine Manager」「System Center Operations Manager」の3製品を紹介した。


▲JP1とSystem Centerの連携によって、より効率的な運用環境を提供できることを説明する日立製作所の石井武夫氏

 「Windows Server 2008 R2ではHyper-V 2.0、ライブマイグレーションが注目されています。Virtual Machine Managerは、仮想インフラを統合的に管理できます。Hyper-Vだけでなく、VMwareの仮想マシンも管理でき、しかもVMwareの管理ツールと比較して6分の1の価格で導入できます。Operations Managerはすべてのアプリケーション/サービスをLinuxやUNIXが混在する環境でも一括でモニタリングできます」と述べ、他社の統合管理ツールとの連携例として日立製作所の「JP1」を紹介した。

 アンダーソン氏の紹介を受け登壇した日立製作所の石井武夫氏(システム管理ソフトウェア本部本部長)は、JP1とSystem Centerが連携することで、クラウド環境でどのような価値をユーザーに提供できるかを説明。「最新版となるJP1 Ver.9は、クラウド時代の運用管理を実現する製品。System Centerと連携することで、変化する環境へ柔軟に対応しながら、シームレスな操作性、さらには複雑化・大規模化するITリソースにおいて、自動化による効率的な運用管理環境を提供します」(石井氏)と強調した。

プライベート〜パブリッククラウド間の
フェデレーションを実現

 再び登壇したアンダーソン氏は、ユーザーは仮想化されたデータセンターを構築し、仮想化が成熟してくると「プライベートクラウドをいかに構築するか」に視点が移ると指摘。さらに、パブリッククラウドとプライベートクラウドをどのように統合的に運用管理するかが課題となると述べた。

 「プライベートクラウドとパブリッククラウドを一元的に効率よく管理し、ワークロードをプライベートクラウドからパブリッククラウドに移動したり、あるいは負荷分散させたりするか。これらのクラウド間の連携を『フェデレーション』と呼びますが、それを実現する製品がVirtual Machine Managerです」(アンダーソン氏)。実際にフェデレーション機能の開発に携わるマイケル・マイケル氏(米国マイクロソフト マネージメント&サービス部門アーキテクト)は、現在開発中のテクノロジーをデモで紹介した。


▲Virtual Machine Manageによって、パブリック/プライベートクラウドを統合的に管理できることデモで見せた米国マイクロソフトのマイケル・マイケル氏

 マイケル氏は、WindowsベースのWebホスティングを提供しているMaximumASP社([URL]http://www.maximumasp.com/)にアクセスし、同社から購入しているインフラをプライベートクラウドで利用するための操作を実演。MaximumASPでは、Windows Server 2008のHyper-Vでサーバを仮想化し、高可用クラスタやセルフサービスサーバプロビジョニングなどのサービスを提供している。「ユーザーはVirtual Machine Managerのコンソールから、パブリッククラウドもプライベートクラウドもすべて一元管理できます」(マイケル氏)とし、デモではパブリックリソースの追加機能により、リソースをパブリッククラウドからプライベートクラウドへ移動してみせた。

日本初公開!
デスクトップ管理もクラウドで

 続いて登壇した高添修氏(デベロッパー&プラットフォーム統括本部エバンジェリスト)は、Webサービス型の運用管理ツール「System Center Online Desktop Manager」を日本で初めてデモ。同ツールは、Webブラウザでマイクロソフトのサービスサイトに接続し、オンラインで各拠点のクライアントPCのインベントリ管理、ソフトウェア管理、ライセンス管理、Windows Updateを利用したアップデート管理などを自動化できる。

 デモでは、拠点でグルーピングされたクライアントPCを検索し、各PCのハードウェア情報、インストールされたソフトウェアなどのインベントリ情報をWebブラウザ上で確認、管理できることを見せたほか、マルウェアの侵入があったPCに対して必要なパッチをサービス経由で承認、適用する方法を紹介した。

 高添氏は、System Center Online Desktop Managerについて「Webサービスを利用することで、自社サーバへの導入、運用に関する負荷をなくし、デスクトップの管理という目的だけに時間と予算を割り当てることが可能になります。2010年の後半には、このサービスを実際に利用できる予定です」と述べた。

 最後にアンダーソン氏は、ユーザー指向型のコンピューティングについて長期的な展望を示した。同氏によると、ユーザーが利用するデバイスを中心にした考えが従来の環境だが、将来はユーザーを中心にしてデバイスやポリシーがひも付けられる環境になると指摘。

 「ユーザーがある作業をするとき、アプリケーション、データ、設定、そして1つのIDでセキュリティを確保したかたちで提供することにより、ユーザーはデバイスにしばられることなく、いつでも、どこでも生産性を上げるアプリケーションを利用することが可能になります」と、ユーザー指向型のクライアントコンピューティングの実現に向けた展望を述べた。

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