徹底検証 Hyper-V 2.0 ―― (1)基本性能|Windows Server|トピックス|Computerworld

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Windows Server

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【解説】

徹底検証 Hyper-V 2.0 ―― (1)基本性能

“10のポイント”で最新仮想化環境の「実力」を探る!
(2009年11月06日)

 Windows Server 2008 R2の「Hyper-V 2.0」では、ライブマイグレーションをはじめ、前バージョン(Hyper-V 1.0)で搭載が見送られた重要な機能が実装された。また、実運用のための機能強化も数多くなされている。本企画では、Hyper-V 2.0が企業向けの仮想化環境として実用に耐えうるかどうか、“10のポイント”から検証する。

検証ポイント(1) まずは基本性能をチェック!

 Windows Server 2008 R2には、ハイパーバイザ型仮想化環境「Hyper-V」の最新バージョンである「Hyper-V 2.0」が搭載されている。まずは、Hyper-V 2.0における改善点や新機能について、プロセッサ、ネットワーク機能、およびストレージの3つの視点から見てみよう。

64の論理コアをサポート

 表1は、Windows Server 2008 R2の各エディションがサポートするHyper-V 2.0利用時の最大構成である。物理プロセッサ数と最大メモリ容量はWindows Server 2008と同じだが、論理コアの最大サポート数はHyper-V 1.0の24コアから、Hyper-V 2.0では64コアにまで拡張された(Windows Server 2008 R2自体は256論理コアまでサポート)。これは、より多くの仮想マシンに対して仮想プロセッサを割り当て、それらを同時に動かせることを意味する。

表1● Windows Server 2008 R2のHyper-V 2.0利用時の最大構成

 また、Hyper-V 2.0には、「SLAT(Second Level Address Translation)」と呼ばれる機能が追加された。SLATは、本来ハイパーバイザが行う仮想マシン(ゲストOS)と物理サーバ間のページテーブル変換処理をプロセッサ側にオフロードする(代わりに実行させる)機能だ。SLATを利用することで、ハイパーバイザの負荷が軽減され、仮想マシンのパフォーマンス向上につながる。

 ただし、SLATを利用するには、プロセッサが仮想化支援用の拡張機能である「Intel EPT(Extended Page Tables)」または「AMD RVI(Rapid Virtualization Indexing)」を実装していなければならない。

仮想ネットワークの負荷を軽減

 ホストOSやゲストOSで使用するネットワーク機能も大幅に改善された(Column 1を参照)。ギガビットEthernetのジャンボフレームに対応したほか、ネットワークアダプタのオフロード機能である「Large Send Offload」のバージョン2をサポートしている(従来はバージョン1のみサポート)。

 さらに、ネットワークアダプタが対応(VMDqを搭載)していれば、仮想マシンで「Virtual Machine Queue(VMQ)」という新しいオフロード機能も利用可能だ。

 こうしたハードウェアへのオフロード機能は、仮想マシンがネットワーク処理を行う際のプロセッサの負荷を軽減する。ネットワークのスループット(データ転送速度)と仮想マシン自体のパフォーマンスの双方をともに向上させることができるはずだ。

容量可変VHDがより実用的に

 Hyper-Vの仮想マシンで使用するVHD(仮想ハードディスク)ファイルには、容量固定、容量可変、差分の3種類がある。このうち、最もスループットが高いのは容量固定タイプだ。これは、Hyper-V 2.0でも同じである。

 ただし、Hyper-V 2.0では、容量可変タイプ(や同じ仕組みの差分タイプ)のスループットが大幅に改善された。Hyper-V 1.0までは、容量可変タイプのオーバーヘッドが大きく、十分なスループットを確保できなかった。

 そのため、実運用環境では容量固定タイプの利用が推奨されていた。この点を改良したHyper-V 2.0では、容量可変タイプも十分実用になる。

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