[新]Windows PE 徹底活用バイブル〜基礎編〜
システム管理者、ITプロに使いこなしてほしい自分専用のトラブル解決ツール「Windows PE(Preinstallation Environment)」は、リムーバブルメディア、ハードディスク、ネットワークなどから起動可能な、機能と用途が限定されたWindowsオペレーティングシステムです。本稿では、Windows PEとは何か、どのような機能があるのかを明らかにし、独自のWindows PEの起動可能(ブータブル)メディアを作成する方法とWindows PEを活用したトラブルシューティング例を紹介します。
本稿はWindows PE 2.0ベースの以下の記事の更新版となります。Windows 7 Service Pack(SP)1に対応した最新のWindows PE 3.1に関する情報を提供します。
■Windows PE 完全活用ガイド [URL]http://www.computerworld.jp/topics/560/164289/
Windows PEって何? Windows PE最新情報
「Windows PE(Windows Preinstallation Environment:Windowsプレインストール環境)」は、文字どおり、Windowsオペレーティングシステム(OS)がインストールされていないコンピュータに対して、OSのインストールを行うための作業環境を提供します(画面1)。
CD/DVDメディアなどのリムーバブルメディア、ハードディスクや外部ストレージ、ネットワークなど、さまざまな方法から起動できるので、インストール作業だけでなく、トラブルシューティングや回復のためのツールとしても有効です。
Windows PEは、汎用的なOSとしては設計されていません。次の3つのタスクを実行するための作業環境を提供するものです。
[1]インストール:Windows 7およびWindows Server 2008 R2の標準的なインストール(画面2)、および大規模環境への展開、自動化のためのインストールのカスタマイズを可能にします(画面3)。
[2]トラブルシューティング:正常に起動しなくなったコンピュータをWindows PEで起動することで、Windowsをオフラインでトラブルシューティングしたり、ハードウェアを診断したりすることができます。Windows標準の「Windows回復環境(Windows Recovery Environment)」のほか(画面4)、Windows PEに対応した任意のツールを実行することができます。Windows 7以降は、Windows PEベースのWindows回復環境が修復ツールの1つとしてWindowsとともにハードディスクにインストールされます。
[3]回復:Windows OSをバックアップや以前の状態から復元するためにWindows PEを使用できます。Windows標準のバックアップツールの復元機能は、Windows PE上で動作するWindows回復環境に含まれます。復元ポイントからのシステム状態の復元も、Windows PE環境から実行できます。OEMベンダーやISVは、Windows PEに独自の回復ツールを組み込んで、システムのリカバリや回復オプションをユーザーに提供できます(画面5)。
Windows PEにはいくつかのバージョンが存在します。Windows PEの初期のバージョン(1.x)は、Windows XPやWindows Server 2003をベースにしたWindowsのサブセットであり、プリインストールPCを準備する必要があるOEMベンダーなどに限定的に提供されていました。
Windows Vistaでは、WindowsのインストーラがWindows PEベースのものに変更されました。このバージョンのWindows PEは、Windows VistaのカーネルをベースにしたWindows PE 2.0です。Windows PE 2.0はWindows VistaのインストールDVDメディアに含まれますが、「Windows自動インストールキット(WAIK)1.0」の一部としても一般ユーザーにも提供されるようになりました。
その後、Windows Vista Service Pack(SP)1およびWindows Server 2008ベースのWindows PE 2.1(WAIK 1.1に収録)、Windows 7およびWindows Server 2008 R2ベースのWindows PE 3.0(WAIK 2.0に収録)と更新され、最新バージョンのWindows PE 3.1がWindows 7 SP1およびWindows Server 2008 R2 SP1と同時に公開されています。





.gif)






























