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マイクロソフト、「SQL Server」とDWHソリューションでHadoopをサポートへ

新コネクタにより、Hadoop環境、SQL Server、Parallel Data Warehouse間で相互のデータ交換が可能に
(2011年08月10日)

 米国Microsoftが“ビッグ・データ”の波に対応しようとしている。大量のデータを扱えるオープンソース分散処理フレームワーク「Apache Hadoop」を、自社の「SQL Server」データベースとそれに基づくエンタープライズ・データ・ウェアハウス(DWH)ソリューション「Parallel Data Warehouse」(PDW)でサポートする計画を明らかにした。

 Microsoftは、同社のSQL Server Team Blog(8月8日付投稿)で、SQL Server用とPDW用の2つの新しいHadoopコネクタのテクノロジー・プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)を近いうちにリリースすると述べた。

 ビッグ・データは、企業で作成され、増加の一途をたどる膨大な量のデータを指す。明確な定義はないが、特にセンサ・データやWebトラフィック・データなどを指す場合が多い。

 Microsoftは、8月8日付けのブログ記事で次のように述べている。「われわれは顧客から、構造化データと非構造化データの両方の保存、管理、分析を支援することを求められている。特に、Hadoop環境に保存されているデータへの対応が課題となっている」

 Microsoftによると、新しいコネクタにより、企業はHadoop環境、SQL Server、PDWの間でデータを相互にやり取りできるようになるという。

 Apache Hadoopは、米国の非営利団体Apache Software Foundationが支援しているソフトウェア・プロジェクトの1つ。米国Yahoo!が開発に大きく貢献してきた。米国Googleで考案されたプログラミング・モデル「MapReduce」に部分的に基づいている。Hadoopを中心としたビジネス・エコシステムも拡大が進んでおり、米国Clouderaなどの企業から、同フレームワークとその支援ツールを組み合わせたディストリビューションや関連サービスが提供されている。

 米国Forrester Researchのアナリスト、ジェームズ・コビーラス(James Kobielus)氏は、こう指摘した。「Microsoftの新たな動きは理にかなっている。EMCのGreenplum担当部門やTeradataといったデータ・ウェアハウス・ベンダーが、すでにHadoopに対応している」

 さらに同氏は、「Hadoopクラスタを運用する企業が増えており、彼らは、それらのシステムからデータ・ウェアハウス・システムに、データを取り込みたいと考えている」と付け加えた。

 しかし、Hadoopベースの本格的な製品を持っていると言えるベンダーはまだないと、コビーラス氏は指摘した。そうした製品には、ディストリビューション、Hadoop関連プロジェクト(データ・ストア「Cassandra」など)へのコネクタ、モデリング・ツールなどのコンポーネントが含まれると考えられるという。

 また同氏は、Microsoftが他社と同様に、Hadoopに本腰を入れようとしているのは「間違いない」ものの、同社は長期的なロードマップを公表していないと述べた。

 Microsoftは最近、同社のクラウド・プラットフォーム「Azure」で利用できるMapReduceベースのプログラミング・モデル「Project Daytona」をリリースしており、こうした自前の技術を犠牲にしてHadoopを推進することはないと見られる。

 一方、Microsoftは8月8日付のブログ記事で、PDW用Appliance Update第2版(AU2)をリリースしたことも発表した。AU2では、ハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントの新機能が組み合わされている。

 例えば、ドイツSAP、米国Informatica、米国MicrostrategyのBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールやデータ統合ツールに対応する新しいコネクタが用意されている。

 また、米国Dell製ハードウェアに基づくPDWアプライアンス「Dell Parallel Data Warehouse」の発売も発表された。価格は1TB当たり1万2,000ドル未満から。

(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)

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