IT管理者が押さえておきたいWindows Phone導入のツボ(第6回)
データの保存場所を知る[2]前回に続き、今回もWindows Phoneの中で扱われるファイルが、どのように外部へ移動またはコピーされるかを確認するとともに、ファイルの移動やコピーによる情報漏えいの可能性について検証する。
前回のおさらい
Windows Phoneでは、音楽ファイル、ビデオファイル、ピクチャ(画像)ファイルなどのマルチメディアファイルと、「Office Hub」に保存されるWord、Excel、PowerPoint、OneNoteファイルについて、外部ストレージとの連携機能を持っていることを前回は解説した。
そして、これらのファイルは「Windows Live SkyDrive」との間での同期と、マルチメディアファイルについてはファイル管理ソフトウェア「Zune」がインストールされたWindowsコンピュータとの間で同期がそれぞれできることを解説した(図1)。

図1:Windows Phoneが同期できるファイル種類と同期先の関係
企業内利用が想定される
ドキュメントのアップロード/ダウンロード
Windows Phoneで扱うファイルが、SkyDriveと連携できるのは非常に便利だ。しかし、企業での活用を考えた場合、情報漏えい時の責任の所在が明確でないSkyDriveは適切とは言えないだろう(むしろ、企業のセキュリティポリシーでフリーのオンラインストレージの利用を禁止しているケースも多い)。
そこで、Windows PhoneではOffice Mobileで扱えるファイルのうち、Word、Excel、PowerPointファイルについて、「SharePoint Server」または「SharePoint Online(Office 365)」と連携する方法が用意されている。
SharePoint ServerまたはSharePoint Onlineの利用方法には、Webブラウザからアクセスする方法と、Office Hubからアクセスする方法の2つのパターンがある。どちらの場合もファイルアクセスそのものは、Office Hubを通じて行われる。
Office Hubの「保存先」カテゴリを開くと、Office Hubを通じてアクセスする場所を指定できる。既定では、ローカルストレージを表す「この電話」だけが利用可能な状態になっているが、新規にSkyDriveやSharePoint Server、SharePoint Onlineを追加することができる(画面1)。
「保存先」カテゴリに場所を追加するには、SharePointまたはOffice 365メニューをタップし、SharePointサイトのURLを入力するだけ。追加されたSharePointサイトはSharePointサイトのビューではなく、Office Hub独自のビューでSharePointのドキュメントライブラリ内のファイルだけがシンプルに表示される(画面2)。
画面2:SharePoint内のドキュメントを長タップした様子
ドキュメントライブラリのファイルを開くときは、単純にタップするとそのまま表示されるが、長タップすると画面2のようなメニューが表示される。ここで「今すぐダウンロード」を選択すると、ファイルをダウンロードして表示し、ファイルを閉じるときに変更があるとその内容は自動的にドキュメントライブラリに反映される。
一方、「常にオフラインにする」を選択すると、ドキュメントのコピーをWindows Phoneにダウンロードする。ダウンロードしたファイルは明示的にアップロード操作を行わないかぎり、常にOffice Hubの中に保存される。
【column】Office Hubのカテゴリ
Office HubにはWord、Excel、PowerPointファイルにアクセスするためのカテゴリとして、「ドキュメント」カテゴリと「保存先」カテゴリがある。2つのカテゴリは単純にビューが異なるだけで、別々のフォルダを表すものではない。
「保存先」カテゴリは、実際にファイルが保存されている場所をベースにファイルにアクセスできる。それに対して、「ドキュメント」カテゴリは場所を問わず、過去にアクセスしたファイルの一覧が表示される。どちらからアクセスしても同じファイルにアクセスできるので、使いやすいカテゴリを選択するとよいだろう。
なお、「ドキュメント」カテゴリに保存されるファイルの一部はWindows Phoneに一時的にキャッシュするので、フライトモードの状態になっていても直近に開いたファイルであれば、キャッシュをもとにファイルを開くことが可能だ。
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