徹底調査 Windows Server 8 新機能ピックアップ“10”[前編]
Server Manager、File Server、Hyper-V 3.0、VDI…の新機能とは?次世代Windows OS「Windows 8」、そのサーバー版OS「Windows Server 8」(開発コード名)のプレビュー版が公開され、その謎のベールに包まれていた機能が少しずつだが明らかになってきた。Windows 8は「Metro」スタイルに注目が集まるが、Windows Server 8はどのような新しい世界を見せてくれるのだろうか。本記事では、Windows Server Developer Previewの試用で確認、発見できた新機能をピックアップしてお届けする。
「Windows Server Developer Preview」で
あの“うわさ”の機能を確認、新たな発見も!!
マイクロソフトは2011年9月13日、米国アナハイムで開催された開発者向けカンファレンス「Microsoft Build 2011」で、Windows OSの次期バージョン「Windows 8」の詳細を披露し、開発者向けのプレビュー版「Windows Developer Preview」を一般公開した。
Windows Developer Previewの一般公開と同日、MSDNサブスクリプションを通じて「Windows Server Developer Preview」も公開された。Windows Server 8(開発コード名)に関しては公開された情報が少ないため、まだまだベールに包まれた“謎”の部分も多い。本記事をお届けする筆者も、まだWindows Server 8の全体像を見渡せたわけではない。ここで取り上げない部分にも、さまざまな機能強化や改善があるようだ。
■Microsoft Server and Cloud Platform "Windows Server 8"
[URL]http://www.microsoft.com/en-us/server-cloud/windows-server/v8.aspx
Windows Server 8も、以下の関連記事で解説したWindows 8も、まだプレ・ベータ段階。今後、開発が進む中で機能や仕様が大きく変更されたり、削除されたりする可能性もある。その点はあらかじめ承知しておいてほしい。Windows 8は今後、Beta版、RC(Release Candidate:製品候補)版を経て、2012年中に完成版のRTM(Release To Manufacturing:製造工程向けリリース)となる予定だ。
■関連記事:【解説】徹底解剖 Windows 8 新機能 ピックアップ“10”(2011年10月07日)
さて、Windows Server 8の開発コンセプトは“クラウドOS”と言われているが、今回はこのキーワードにはあまり捉われずに、Windows Server Developer Previewに実装されている機能を、ありのままの姿で見ていこうと思う。“クラウドOS”と言うと、つかみどころがない感じがするが、個々の機能を見ていけば、それがパブリッククラウドやプライベートクラウドを意図した機能強化や改善であることが見えてくるだろう。
[Pickup 1]New Install Option
もう1つのインストール・オプション
Windows Server Developer Previewの新規インストール手順は、Windows Server 2008 R2やWindows Server 2008とほとんど変わらない。インストール・オプションを選択して、インストール先のディスクを指定するだけである。ただし、インストール・オプションの選択肢が1つ増えていることに注目していただきたい。
第3のインストール・オプション「Features On Demand」
「Full Installation(フルインストール)」と「Server Core Installation(Server Coreインストール)」はもうお馴染みだろう。Server Coreは、最小限のコンポーネントのみがインストールされる、管理ツールやGUI機能を含まないオプションであり、メンテナンス機会と攻撃面を縮小しようというものだ。
Windows Server 8では、「Features On Demand」という新しいインストール・オプションが追加される。このオプションは、フルインストールとほとんど変わらず、フルインストールと同じ完全なUI機能を持ち、すべてのサーバーの役割がサポートされる。
フルインストールとの違いは、一部のオプション的な機能(役割ではない)をインストールするのに、リモートからのインストールが必要という点である。Windows Server 2008以降は、インストールメディアなしで役割や機能をインストールできるようになったが、その一部をカットして(代わりにリモートからインストールできる)、ディスク消費量を削減しようというものらしい。
具体的にどの機能がカットされ、リモートからのインストールが必要になるのかは確認できていないが、インストール直後のディスク消費量は1GBも違わなかった。ディスク消費量の削減効果が少ないのは、おそらく、まだプリ・ベータの段階だからだろう。なお、リモートからのインストール方法については、次の「Server Manager」のところで説明する。
フルインストールおよびFeatures On Demandの場合は、管理者(ローカルのAdministrator)パスワードを設定し、ログオンすると、デスクトップ画面が表示され、「Server Manager(サーバーマネージャー)」が自動開始する。

▲「Full Installation」「Server Core Installation」「Features On Demand」の3つのインストール・オプション

▲インストール後、ログオンすると、「Server Manager」が自動開始する
サーバーでも「Metro(メトロ)」スタイルを採用!?
Windows Server Developer Previewのタスクバー上の「Start(Windowsロゴ)」ボタンをクリックすると、従来のスタイルのスタートメニューの代わりに、Windows Developer Previewと同様の「Metro」スタイルのスタート画面が表示される。これには驚く人も多いはずだ。
Windows Server Developer Previewのスタート画面には、「Server Manager」を初めとするいくつかのタイルが並んでいるが、このうち、「Internet Explorer」と「Control Panel」がMetroスタイルのアプリケーションになっている。その他のものは、デスクトップ画面で実行されるウィンドウ・スタイルのアプリケーションだ。そして、役割や機能を追加インストールすると、スタート画面に管理ツールのタイルが増えていくことになる。
Metroスタイルは、タブレットPCなど、タッチ操作による利用を快適にするために、Windows 8で採用されようとしている新しいUIである(参考:徹底解剖 Windows 8 新機能 ピックアップ“10”(2011年10月07日))。
しかし、サーバーをタッチ操作で管理するというのは考えにくい。管理者にとっては、従来スタイルのスタートメニューの方が扱いやすく、管理しやすいだろう。ぜひとも、Metroスタイルと従来のスタイルを切り替えるオプションを追加してほしいものだ(Developer Previewではレジストリの変更で切り替え可能)。既定のWebブラウザは、Metroスタイルの「Internet Explorer(IE)10」になっている。例えば、HTMLベースのReadmeファイルなど、Metroスタイルで開かれるのは、どうかと思う。
Windows Server 8にMetroスタイルが採用されること自体は、当然のことと思う。同じバージョンのWindowsでUIが共通するのは自然なことだし、「Remote Desktop Services(RDS:リモートデスクトップサービス)」は、Windows 8相当のデスクトップセッションを提供することになる。タブレットやスレートPCからの利用も増えるはずだ。そうなれば、Windows Server 8でも、Windows 8と同じエクスペリエンス(タッチ操作やペン入力など)を提供する必要性が出てくる。
Windows Server 8では、その機能を「Desktop Experience」機能が提供する。ちなみに、「Desktop Experience」機能を追加すると、Windows Server 8のエクスプローラーでも、Windows 8と同様に、ISO/VHDマウント機能がサポートされるようになる。

▲Windows Server Developer Previewのスタート画面。Windows Developer Previewと同じMetroスタイルだ

▲Windows Server Developer PreviewのRDSにタブレット(Windows Developer Preview)から接続したところ。タブレット用のUIやタッチキーボードが利用できる





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