徹底調査 Windows Server 8 新機能ピックアップ“10”[後編]|Windows Server|トピックス|Computerworld

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徹底調査 Windows Server 8 新機能ピックアップ“10”[後編]

Server Manager、File Server、Hyper-V 3.0、VDI…の新機能とは?
(2011年10月21日)

 次世代Windows OS「Windows 8」、そのサーバー版OS「Windows Server 8」(開発コード名)のプレビュー版が公開され、その謎のベールに包まれていた機能が少しずつだが明らかになってきた。Windows 8は「Metro」スタイルに注目が集まるが、Windows Server 8はどのような新しい世界を見せてくれるのだろうか。本記事では、Windows Server Developer Previewの試用で確認、発見できた新機能をピックアップしてお届けする。

[Pickup 6]New Hypervisor:Hyper-V 3.0
ハイパーバイザーの新機能:Hyper-V 3.0

 Windows Server 8の最も注目するべき強化点は、マイクロソフトのハイパーバイザー技術の最新バージョン「Hyper-V 3.0」と言ってもよいだろう。Windows Server 2008に初めて実装された「Hyper-V(1.0)」は、Windows Server 2008 R2の「Hyper-V 2.0」を経て、Windows Server 8で第三世代目のHyper-V 3.0となる。

 Hyper-Vは、ハイパーバイザー製品としては後発であったため、VMwareなどの競合他社製品と比較して、機能、可用性、運用の面で遅れをとっていたところがある(System Center Virtual Machine Managerなどの管理ツールで補完される部分もあるが)。Hyper-V 3.0は、競合他社製品との差を縮める、あるいは肩を並べることになりそうだ。

■Microsoft Server and Cloud Platform Blog > Windows Server 8 Hyper-V Overview
[URL]http://blogs.technet.com/b/server-cloud/archive/2011/10/11/windows-server-8-hyper-v-overview.aspx


▲Windows Server 8には、最新のハイパーバーザー技術となる「Hyper-V 3.0」が標準搭載される

スケーラビリティとパフォーマンスの向上
 Hyper-V 3.0は、現行バージョンのWindows Server 2008 R2 Service Pack(SP)1ベースのHyper-V 2.0と比較して、スケーラビリティが大幅に向上している。1台のHyper-Vホストで最大160の論理プロセッサ(コア/スレッド)と最大2TBの物理メモリをサポートし、最大1,024の仮想マシンを同時にホストできる。Hyper-V 2.0と比較して、2倍以上のスケールアップだ。

 仮想マシンごとのリソースの割り当ての上限も拡張されている。仮想プロセッサ数は最大4から32へ、メモリ割り当ては最大64GBから512GBへと、それぞれ8倍にアップ。仮想ハードディスクも最大16TBまでサポートする新しい形式(.vhdx)が標準となった。ハードウェア・オフロードによるネットワーク最適化機能は、Windows Server 2008 R2 SP1で追加された「Virtual Machine Queue(VMQ)」に加えて、「IPsec Task Offload」(IPSecタスクのNICへのオフロード)と「SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)」に対応する。なお、Windows Server 2008 R2 SP1で追加された「TCP Chimney Offload」のサポートは、Hyper-V 3.0から削除されるようだ。


▲Hyper-V 2.0とHyper-V 3.0のスケーラビリティの比較


▲仮想ハードディスクの標準の形式は、最大16TBまでサポートするVHDX形式に。従来のVHD形式(最大2TB)も引き続き利用可能だ

ゲストOSでのNUMA認識
 それでは、Hyper-V 3.0の具体的な機能強化、新機能を設定画面から見ていくことにしよう。1台の仮想マシンには、最大32の仮想プロセッサ、最大512GBのメモリを割り当てることができるように拡張された。これを可能にする重要な新機能が、「Non-Uniform Memory Architecture(NUMA)」への対応強化だ。

 NUMAシステムでは、複数のプロセッサがいくつかのNUMAノードに分割され、各プロセッサコアが同じNUMAノード内のローカルメモリに高速でアクセスできるようになっている。現在のHyper-V 2.0では、NUMAノードを超えたリソースの割り当てを行うと、非ローカルメモリへのアクセスが発生し、パフォーマンスを劣化させる原因となるため、NUMAノードを意識してリソースの割り当ての上限を考慮する必要がある。

 Hyper-V 3.0では、各仮想マシンに対して、NUMAのデザインを物理サーバーのデザインに一致するように構成することができ、パフォーマンスを劣化させることなく、より多くの仮想プロセッサとメモリを割り当てることができるようになった。


▲メモリとプロセッサの設定に「NUMA」の項目が増えた。物理サーバーのNUMAトポロジと一致させるようにすることで、パフォーマンスを劣化させることなく、より多くのリソースを割り当てることができるようになる


▲ゲストOSはNUMAノードを認識するので、仮想プロセッサはNUMAノード内のローカルメモリに高速にアクセスできる

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