シンクライアント環境の全社展開で
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【事例】

シンクライアント環境の全社展開で
安全性と利便性の両立を図る野村総合研究所

オフィス環境改革に向けてHyper-Vベースのプライベート・クラウド基盤を構築
(2012年01月10日)

 ビジネス課題の解決に向けた高い提案力と技術力で知られる野村総合研究所。同社は仮想デスクトップ環境(VDI)を使ったシンクライアント環境を構築し、2011年6月より全社的な展開を図っている。ユーザーと運用管理者の生産性向上/負荷軽減を果たしたそのシステムは、他社でもその効果を発揮できるポテンシャルを秘めている。

(写真右から)野村総合研究所の全社シンクライアント環境構築を推進した同社のIT基盤インテグレーション事業本部 IPコミュニケーション事業部部長 福田理氏、同上級テクニカルエンジニア 的場吉彦氏、同主任テクニカルエンジニア 吉田学氏
photo:赤司 聡

PCのセキュリティ対策が利便性の妨げに

 国内でも有数のシンクタンクとして、時代を先取りした企業戦略の提案や政策提言、そしてシステム開発・運用を手がける野村総合研究所(以下、NRI)。コンサルティングとシステム・インテグレーションを事業の柱に据える同社は、社会や企業の今後の方向性を洞察し、あるべき姿の実現に向けて提言を行う「ナビゲーション」と、的確な解決策を講じる「ソリューション」の2つを相乗的に機能させ、“トータルソリューション”として提供している。そこでは、NRIグループの各分野の専門家が連携することで、他の追随を許さない相乗効果を生み出しているのである。

 そんな“専門家集団”によるジャンルを越えたつながりに重きを置く同社だけに、どうしても社員の移動も頻繁に生じてくる。顧客先はもちろんのこと、首都圏に点在するオフィスを行き来してコンサルタントやSEが打ち合わせを行うといった光景は、同社ではごく日常的なものだ。このように移動先で業務を行う機会が多いために、普段オフィスで使用するデスクトップPCと、外出先で使用するノートPCを併用する社員が増えることになった。ところがその時、手元のPCでは必要なメールやファイルが見られないといった不便もまた増加してしまったのである。

 一方で、顧客の極めて機密性の高い情報を取り扱うNRIのビジネス特性上、クライアント端末にも非常に高いセキュリティ環境を実装しているが、そのことが社員にとって外出先でのPCの利用に対する心理的な障壁にもなっていた。

 こうした背景を受けて、多様なワークスタイルを実現するための利便性を追求しつつもユーザーに負担をかけることなく高いセキュリティを担保するクライアント環境を模索していたNRIが、最終的に導き出した結論が、仮想デスクトップ環境(VDI)を活用した全社シンクライアント・システムの構築であった。

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