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マイクロソフト、Windows向け「Kinect」ハードウェアとSDKをリリース

ジェスチャーや音声でコントロールする商用Windowsアプリの開発を容易に
(2012年02月02日)
「Kinect for Windows」Webサイト。SDKとランタイムは無償でダウンロード可能

 事前の公約通り、米国Microsoftは2月1日に「Kinect for Windows」SDK(ソフトウェア開発キット)およびランタイムをリリースし、複数のパートナーを通じて対応ハードウェア「Kinect for Windowsセンサー」の販売も開始した。

 モーション・センサー/音声センサーであるKinectは、もともとはMicrosoftのゲーム機「Xbox」での使用を考えデザインされたものだ。しかし、Kinectが発売された直後から、開発者らはこのセンサーを利用して新しいアプリケーションを開発することを望み始めた。そこで、MicrosoftはPC向けのKinectアプリケーション開発を許可したが、その用途は非商用に限られていた。

 今回のSDKリリースによって、開発者はようやくKinectを利用する商用アプリケーションを作れるようになったのである。

 同SDKおよびランタイムには、最新ベータ版の複数の機能を改善したものが含まれていると、Kinect for Windows担当ゼネラル・マネージャーを務めるクレイグ・アイスラー(Craig Eisler)氏はブログに記した。具体的には、PC1台あたり4台までのKinectをサポートするようになり、ユーザーの骨格トラッキング機能も改良されている。また、Kinectデバイスの前面から40センチのところで動作を認識する「近距離モード(near mode)」を搭載しているという。

 さらに、Microsoftの最新音声認識技術や、アプリケーションのセットアップ・プログラムで使えるインストーラなども用意されている。

 アイスラー氏によれば、Microsoftでは年に2回から3回の頻度で、SDKおよびランタイムのアップデートをリリースしていく意向だそうだ。

 またアイスラー氏は、ハードウェアの希望小売価格は249ドルであると述べている。これに加え、Microsoftは近いうちに、一定の条件を満たす教育機関がアカデミック割引価格149ドルで購入できるようにする計画だという。

 2012年1月に開催された「Consumer Electronics Show(CES)」において、Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は、2月1日にKinect SDKおよびハードウェアをリリースする予定だと述べていた。

 2011年後半には、Kinect開発者を支援するプログラムも立ち上げられている。Microsoftが選抜した10のグループもしくは新興企業がシアトルに3カ月間滞在し、Kinect担当部署と協働するというプログラムだ。選抜に残った人々は、技術的なトレーニングやサポートを受けられ、投資家やMicrosoftのエグゼクティブと交流できる。2万ドルの初期費用も支給されるという。

 Microsoftはこれまで、Kinectを使うことで可能になる、あるいはすでに開発が進められているさまざまなアプリケーションにスポットライトを当ててきた。1本のコマーシャル・ビデオには、本物の楽器を持たずに楽器を弾いたり、手術室にいる医師がキーボードやタッチパネルに触れることなく画像をフリップしたり、教師が腕をゆっくり動かしながら夜空が映っているディスプレイを操作したりする様子が描かれている。

 ※日本語版追記:2月2日、日本マイクロソフトが国内におけるKinect for Windowsセンサーの販売について発表している。国内では流通パートナー4社(シネックスインフォテック、ソフトバンクBB、ダイワボウ情報システム、ハピネット)とマイクロソフトの直販サイトで順次販売する。価格はオープンだが、直販サイトでは2万4,800円(税込)で販売されている。

Kinectのコマーシャル・ビデオより。医師が手術室で、キーボードやタッチパネルに触れることなくさまざまな情報画像を切り替える姿が描かれている

(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)

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