「HPは、ITインフラからビジネス・プロセスまでを包括的に管理する製品を提供する」
──今回発表された、HPの新しいシステム運用管理アーキテクチャ「アダプティブ・マネージメント」の特徴は。
ドンジェン氏:アダプティブ・マネージメントは、HPが提唱する企業コンピューティング・モデルである「アダプティブ・エンタープライズ」を実現するための運用管理アーキテクチャである。
情報システムの運用管理においては、3つのフェーズが考えられる。それは、「リソース管理」「サービス管理」「ビジネス・レイヤ管理」である。最初のリソース管理のフェーズで一番重視されるのは信頼性・安定性で、ノード管理などの基本的なITインフラストラクチャ管理が行われる。次のサービス管理フェーズでは、ITサービスを提供するうえで必要な管理の仕組みが必要となる。そして、ビジネス・レイヤ管理フェーズでは、ビジネス・プロセスの管理が行われることになり、アジリティ(敏捷さ)が要求される。アダプティブ・マネージメントでは、顧客企業がシステムやビジネスの拡大に応じて、各フェーズをビルディング・ブロック形式で実現していくことを可能にする。
──Webサービスの管理に対する取り組みについて聞かせてほしい。
ヒレマス氏:Webサービス管理フレームワーク(WSFM)を用意したうえで、Webサービス自体を管理する手法と、Webサービス技術を利用して管理する手法の両方を提供しようとしている。なお、WSFMは、われわれが今年9月に買収したWebサービス関連技術のベンダー、米国トーキング・ブロックスの技術がベースとなっている。
WSFMの下、個々のITインフラ・コンポーネントは、WSDL(Web Services Description Language)を利用することでWebサービスとして認識され、OpenViewをはじめとする運用管理ソフトからの管理が可能になる。また、われわれは、チボリ、ウェブメソッド、SAP、ピープルソフト、BEAシステムズといったアプリケーション・ベンダー各社と緊密なパートナーシップを組むことで、これらのベンダーの製品の効率的な運用管理を実現している。
──今後、システム運用管理ソフトには、どのような機能が求められるようになるのだろうか。
ドンジェン氏:今日、サービス管理のフェーズに達している企業は25%にすぎない。また、大半の企業ではビジネス・プロセスの変更は年1、2回程度だが、そう遠くない将来、週に1回、変更する必要が生じるようになろう。
アダプティブ・エンタープライズの最終目標は、急激なビジネスの変化にリアルタイムで迅速に対応可能な運用管理フレームワークを提供することである。HPは、顧客企業に対して、ITインフラからビジネス・プロセスまでを包括的に運用管理する技術・製品を提供することが可能だ。



























