EMC、ハイエンド・ストレージ「Symmetrix V-Max」の機能拡張を発表|ストレージ|トピックス|Computerworld

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EMC、ハイエンド・ストレージ「Symmetrix V-Max」の機能拡張を発表

サポート・ディスク数の増強のほか、仮想プロビジョニングを強化
(2010年02月24日)

 EMCジャパンは2月23日、同社のハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix V-Max」の機能拡張を行うと発表した。ストレージ・コントローラ当たりのサポート・ディスク数の増強などが図られている。


ハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix V-Max」

 Symmetrixは、EMCのフラッグシップ・モデルに位置づけられるハイエンド・ストレージ・ブランドで、Symmetrix V-Maxは2009年4月に発表された現行モデル。V-Maxの製品化に際して同社は、従来のSymmetrixからアーキテクチャを刷新し、スケールアウト型の拡張に適した「EMC Virtual Matrix」アーキテクチャを採用した。

 同アーキテクチャでは、CPU、メモリ、I/Oポートなどを冗長構成にして1つのコントローラにまとめた「Symmetrix V-Max Engine」を相互接続していくことでスケールアウト型の拡張を可能にする。今回の機能拡張の1つは、このスケールアウトのメリットをより多くのユーザーが享受できるようにするものである。

 具体的には、2台のV-Max Engineでサポートできるディスク数が従来の480基から1,200基に増強された。また、4台のV-Max Engineでは従来の1,200基から、Symmetrix V-Maxの最大搭載ディスク数である2,400基までサポートできるようになった。なお、これまで2,400基のディスクを利用するには、8台のV-Max Engineが必要だった。

 EMCは、サポート・ディスク数を増強した理由の1つとして、膨大なストレージ容量が必要になるデータ・ウェアハウス(DWH)に対するニーズの高まりがあるとしている。また、従来のサポート・ディスク数ではV-Max Engineに余力があったことから、今回の増強に至ったという理由もあるという。

 このほか、ホストとの接続に利用するフロントエンドI/Oのファイバー・チャネル(FC)が従来の4Gb/秒から8Gb/秒に向上した。同社は、オープン・システムとの接続に利用するFCとメインフレーム向けの接続方式であるFICONとの両方で8Gb/秒に対応するのは業界初であるとしている。

 ソフトウェアの面では、ストレージを利用するアプリケーションに対して、物理ディスク以上の容量の仮想ボリュームを割り当てることを可能にする「仮想プロビジョニング(シン・プロビジョニング)」が強化された。具体的には、仮想ボリュームのゼロ(未使用)領域に割り当てられている物理ディスクの領域を再利用できるようになった。

 さらに、物理ボリュームから仮想ボリュームへのレプリケーションが可能になった。このレプリケーションを行う際にゼロ領域の再割り当ても適用すれば、レプリケーション先に無駄なデータをコピーせずに済み、ストレージの使用率を高めることができる。このほか、ストレージ・プールの容量を変更した際に、個々のディスクにかかる負荷を平準化することも可能になった。

 今回の発表に際してEMCは、Symmetrix V-Maxの機能拡張に関するロードマップの一部も明らかにした。それによれば、ポリシーに基づいてストレージ内でデータ配置の最適化を図るソフトウェア「FAST(Fully Automated Storage Tiering:自動階層化)」の新バージョンを今年後半にリリースするという。

 FASTは、ILM(情報ライフサイクル・マネジメント)の自動化を実行するソフトウェア。データのI/Oを監視し、頻繁にI/Oが発生するデータはSSD(Solid State Drive)などの高性能な上位階層のドライブに、そうではないデータはSATA HDDのような低価格な下位階層のドライブに移行する。こうした処理を現行のFASTはLUN(Logical Unit Number)単位で行うが、開発中の新バージョンではブロックというより小さな単位で行うようになる。

 加えて将来的には、圧縮および重複除外(データ・デデュープリケーション)、ディスクのスピンダウンといった機能を追加していく。2014年までには、不要なデータの削除やクラウドへのデータ移行といったことも視野に入れてFASTを強化し、さらなるILMの自動化を推進していく計画であるという。

(Computerworld.jp)

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