大規模コミュニティ・サイトの成長を支えるSSDストレージ
「高価だが、今得られるメリットを追求」と運営会社のネクスト従来では考えられない高速なITインフラを実現できるテクノロジーとして、SSD(Solid State Disk)への関心が高まっている。Storage Strategy 2010のユーザー・セッションでは、月間約500万人が利用する地域コミュニティ・サイト「Lococom」を運営するネクストが、同サイトのストレージ・インフラでSSDを採用した経緯が詳細に語られた。
サイトの開設後2年で
トラフィック処理に限界
不動産情報サイト「HOME'S」の運営で知られるネクストは2006年10月、地域コミュニティ情報を扱う新たなサイト「Lococom」を開設した。その後、同サイトは順調に会員数を伸ばし続け、2010年4月には、個人会員数約65万人、店舗会員約2万2,000店舗、月間利用者数約500万人という、この分野では国内最大規模のコミュニティ・サイトに成長した。
Lococomの運用の過程で、ネクストが新たなストレージ・システムの導入を検討し始めたのは2008年。講演に登壇した同社 取締役執行役員 技術基盤本部長の成田隆志氏は当時を次のように振り返った。「サイト開設から2年が経ち、トラフィック量が加速度的に増加していた。5台のデータベース・サーバの負荷は頻繁に100%に達し、結果として管理コストも膨れ上がっていった」
成田氏らは、単にデータベース・サーバを増設するだけでは、それに伴う管理コストの上昇によってTCO削減を果たせないと判断した。そこで、サーバの内蔵ディスクを高性能なストレージ・システムに置き換えるべく、製品の選定作業に入った。
「今、得られるメリット」を
優先してSSDを選択
新たなストレージ・システムの選定に際してネクストはディスクの処理性能を優先事項の1つとしたため、SSDが当初から検討された。
「現状のSSDの容量当たりコストは割高で、数年後に価格が大きく下落するかもしれない。だが、そのときのディスクの入れ替えに要するコストを考えると、現在手に入れられるメリットのほうが大きいと判断し、SSDの採用に踏み切った」(成田氏)
高速なSSDの採用とデータベース・サーバの刷新によって得られた効果は大きく、成田氏によれば、頻繁に100%に達していたデータベース・サーバのCPU使用率は約20%まで低下し、管理工数も以前の10分の1以下にまで抑えることができたという。



























