限られたIT予算で爆発的に増加するデータをどうカバーするか
「ストレージ効率化」を推し進めるIBMの先進ストレージ技術を紹介ストレージ仮想化、ティア・レス型と階層型の違い
IBMの調査によれば、企業内にある情報の量は18~24カ月ごとに倍増し、年間に必要なストレージ容量は年率約60%の勢いで増加しているという。このペースのままデータが増え続けると、企業の5年後のデータ保有量は、現在の10倍になる計算だ。 その一方で、企業のストレージ予算は年率1~5%の増加とほぼ横ばいにとどまる見込みで、このデータ爆発とストレージ投資との間のギャップが、企業のIT担当者には重い課題としてのしかかっている。
日本アイ・ビー・エム ストレージ・テクニカル・セールスのソリューション担当部長でありシステムズ&テクノロジー・エバンジェリストを務める佐野正和氏は、こうしたストレージ運用/投資の現状を見据えつつ、次のように提言する。
「課題解決の鍵は『ストレージ効率化』が握っています。具体的は、(1)データの適切な場所への配置、(2)ストレージ資源の使用率向上、(3)物理データ容量の削減、という3つのアプローチが重要です」
今回、佐野氏は1番目と2番目の項目にフォーカスして話を進めた。いずれも仮想化によるストレージ統合、すなわち「ストレージ・プール化」を前提とした取り組みだが、そこにも2つの方向性があるという。
「まずは、物理的に1つの(1種類の)機器でストレージ・プールを構成する『ティア・レス型』のストレージ仮想化で、これはストレージの運用容易性を重視したものになります。もう1つは、複数台の(複数種の)ストレージ機器を仮想的にまとめる『階層型』のストレージ仮想化で、こちらは適材適所のデータ配置を重視します」
では、両者のどちらがより効率的なのかということになるわけだが、ストレージ容量の効率化にのみ着目するならば、軍配が上がるのは間違いなくティア・レス型のストレージ仮想化だ。だが、すべての場合でそうとは言えない。佐野氏は選択のポイントを次のように説明する。
「要するに、ストレージに保存するさまざまなデータ、ストレージを利用するシステムの『価値』を判断できるかどうかで、どちらのタイプを採用すべきかが決まります。例えば、昨今はビッグデータ活用の機運が高まっていますが、データを保存/蓄積する段階ではどのデータが“お札”であり、どのデータが“紙くず”なのか、容易には見分けがつかないことがあります。その判断ができないならば、手間をかけずにとにかく効率よくデータを保存できるティア・レス型ストレージ仮想化が有利。一方、ストレージを使う主要システムと周辺システムの重要度に歴然とした差があり、“現金”と“紙くず”の違いもあらかじめある程度見分けられるという場合には、仮想型ストレージ仮想化が有利になります」
そしてIBMでは、顧客の幅広いニーズに対応するため、ティア・レス型と階層型それぞれのストレージ・ソリューションを提供している。





























