個人向けの外付けHDD市場、年平均20%超で成長へ
データ保護/バックアップへの関心の高まりが後押し個人向けの外付けハードディスク・ドライブ(HDD)市場が拡大している。米国の調査会社IDCが7月23日に発表した調査リポートによると、家庭や職場で使う外付けHDDの市場は、2006年から2011年にかけて、全世界での出荷台数ベースで年平均20%以上の成長を続ける見通しだ。
同リポートでは、こうした個人向けHDD製品の大半が、シンプルさと容量を基準に販売されていると述べている。IDCの調査担当ディレクター、ウルフガング・シュリヒティング氏は、最も普及しているのは3.5インチHDDで、この傾向は今後数年間は変わらないと見ている。
シュリヒティング氏によると、個人向けの外付けHDDが伸びているのは、データ保護とデータ・バックアップへの関心の高まりが背景にあるという。
データ保護の面では、携帯端末で大容量データを持ち運ぶようになったことでネットワーク境界が広がり、機密情報が外部に流出する危険性が高まっている。バックアップについても、個人データや企業の機密データのバックアップを怠ると、データを復元できなくなった場合に法的責任を問われる可能性がある。
またシュリヒティング氏は、外付けHDDの接続インタフェースとして、使い勝手に優れるUSBが今後も主流になると予想している。
「USB 2.0などの高速なプラグ&プレイ・インタフェースにより、PCに接続さえすればHDDをすぐに使えるようになった。そこで、HDDのメーカーも、USBによってHDDとその付属ソフトをだれでも使えるようにした。彼らは、エンドユーザーがデバイスの使い方を根気よく学ぼうなどとは思っていないことを十分承知している」(同氏)
だが、「メーカーはもっとパフォーマンス向上に力を注ぐ必要がある」とシュリヒティング氏は続ける。やり取りするデータ量が今後も増えていけば、USB 2.0でさえかなり遅く感じられるようになるからだ。
今後、一般消費者や企業がいっそうモバイル・データに依存するようになれば、2.5インチHDDなど、より小型のストレージ・デバイスに対するニーズが高まりそうだ。ただし、1.8インチ以下のHDDについては、フラッシュ・メモリの台頭もあり、本格的な普及には至らないというのがIDCの見方だ。
シュリヒティング氏は、非常に魅力的なパーソナル・ユースの外付けHDD市場に大手ITベンダーが参入するのも時間の問題だと述べている。
「(大手ベンダーからすれば)参入しない理由はない。ヒューレット・パッカード、デル、さらにはインテルまでもが参入するかもしれない。こうした大手ベンダーが加われば、ユーザーはその製品を迷わず購入候補に加えるだろう」(同氏)
(ブライアン・フォンセカ/Computerworld オンライン米国版)



























