クラウド・ストレージの利用に際して心得ておくべきリスクとは|ストレージ|トピックス|Computerworld

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ストレージ

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【コラム】

クラウド・ストレージの利用に際して心得ておくべきリスクとは

クラウド・データ・ストレージには多くの利点があるが、全データをクラウドに一任することの危険性を示す出来事も起こっている
(2011年02月04日)

 この数年間、IT業界ではクラウドそのものやクラウド・ベース・サーバおよびストレージの多彩なメリットが魔法の言葉のように使われてきた。だが、クラウドはいくつかのアドバンテージを有している一方で、深刻な欠点も複数持っている。企業は自身の貴重な、機密性の高いデータをクラウドに託す前に、そうした問題をあらかじめ検討しておく必要がある。

 ちょうど今週、クラウド・ストレージの長所に疑問を投げかける重大な出来事が2つあった。1つ目は、Mozyがストレージの自由利用オプションを撤廃し、オンライン・ストレージの無限性に幕を下ろしたこと。もう1つは、オンライン写真サービスFlickrがユーザーのアカウントを誤って削除したことである。これにより、4,000枚もの写真と、これらをアップロードし、カタログ化し、整理し、リンクを張るのに費やした何年もの歳月がふいになった。

 いずれの出来事も、クラウド・ベース・ストレージの価値と信頼性に影響を与えるものだ。Mozyや、ユーザーにストレージ・スペースを無制限に貸し出しているその他のオンライン・ストレージ・プロバイダーに関して言えば、いつかはそうしたサービスを止めざるをえなかった。ごく平均的なユーザーでも、最高画質で撮影した写真やハイビジョンで録画した映像をアップロードする時代なのだ。途方もないサイズのファイルがハード・ドライブ内の容量を食い漁る中では、Mozyのような企業がストレージ容量を拡大し続け、爆発的に増えるデータなどを収容するインフラストラクチャを見返りなしに支えてくれることを期待するわけにはいかない。

 Coughlin Associatesが発表したストレージ・トレンド・レポートは、一般家庭は2014年までに12TB(テラバイト)のデータを持つようになると予想している。Mozyやほかのクラウド・ストレージ・ベンダーが無制限オンライン・ストレージ・サービスを継続していたとしても、12TBのデータを気軽に、かつ恒常的にオンラインでバックアップするのは無理な話だ。

 次に、Flickrのサポート担当者のミスにより、一瞬にして永久に消えてしまったアカウントと4,000枚超の写真に話題を移そう。企業のプロプライエタリな情報や顧客アカウント、処理済みのトランザクション、あるいはその他の掛け替えのないビジネス・データが同様の運命をたどったときのことを想像してみてほしい。

 クラウド・ベースの装置を借りて使うことが破滅につながると言いたいのではない。クラウド・ベース・ストレージは、ローカルのデータ・ストレージやバックアップにはない数々のメリットを持っているが、完全な代替としてではなく、あくまでもこれらを補完するものと認識すべきなのだ。

 中小企業はクラウドにデータを保存しておくことでコラボレーションを実現し、外出先でも簡単にデータを利用できる。しかし、同時にそれらのデータはローカルでも保管およびバックアップしておかねばならない。例えば、ioSafeの「SOLO」シリーズといった外付けドライブは、高速なUSB3.0やeSATAデータ転送機能などを搭載しており、ほぼあらゆる災害からデータを守ってくれるので有用だ。

 クラウドは企業に柔軟性をもたらし、ほかでは実現できないパフォーマンス改善とコスト削減を可能にするすばらしい技術である。それでも、すべてのデータをクラウドに委託するのは一種の賭であり、そうしている間は常に枕を高くして眠れるわけではないことを肝に銘じておこう。

(Tony Bradley/PC World米国版)

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