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レッドハット、アマゾン・クラウド上で稼働する仮想NASアプライアンスをリリース

昨年買収の「GlusterFS」技術に基づき、高い可用性やパフォーマンス、拡張性を提供
(2012年02月08日)

 米国Red Hatは2月7日、「Red Hat Virtual Storage Appliance for Amazon Web Services」の販売開始を発表した。米国Amazon.com傘下のクラウド・サービス「Amazon Web Services(AWS)」を利用した、優れたパフォーマンスとスケーラビリティを提供する仮想ストレージ・アプライアンスだと説明している。

 「簡単に言えば、これはクラウドで使えるNASだ」と、Red Hatのストレージ製品マーケティング・マネジャー、トム・トレイナー(Tom Trainer)氏は語った。

 Virtual Storage Appliance for AWSは、「Amazon EC2」(Elastic Compute Cloud)と「Amazon EBS」(Elastic Block Storage)上で実装された仮想アプライアンス。AMI(Amazon Machine Image)として提供されており、NFSとWindowsアクセス用のCIFS、およびHTTP、Parallel NFS(pNFS)をサポートする。
 トレイナー氏は、同製品を使いAWSクラウド上でNASを直接稼働させることで、NASストレージを使用するあらゆるアプリケーションを、改修を加えることなくそのままクラウドに移行できると説明した。

 また同製品は、容易にペタバイト・クラスまで拡張できるスケールアウト型のNASでもある。

 さらにトレイナー氏は、Virtual Storage Appliance for AWSでは、データを複数のEBMボリュームにストライピング(分散並行書き込み)することで、パフォーマンスを向上させていると語った。ストレージI/Oの遅延低減につながるため、従来AWSで見られたパフォーマンス問題の一部を克服するのに役立つという。

 目下の所、Virtual Storage Appliance for AWSは配信用コンテンツなど、非構造化ファイル・データ向けNASとなっている。Red Hatは昨年10月、クラウド製品の強化のために分散ストレージ技術「GlusterFS」を開発するGlusterを買収したが、今回の製品はGlusterの仮想ストレージ・アプライアンスをベースにしている。

 企業データセンター、クラウドのどちらに配置する場合でも、ストレージ・システムでは可用性が非常に重要だ。Virtual Storage Appliance for AWSは、同一のAWSリージョン内であれば複数のアベイラビリティ・ゾーン間で同期レプリケーションを行える。各アベイラビリティ・ゾーンは、同じリージョンのほかのアベイラビリティ・ゾーンで障害が発生しても影響を受けないよう、相互に隔離されている。

 また、異なるリージョン間の非同期レプリケーションにも対応していると、トレイナー氏は述べた。

 システムの可用性を高いシステムを構築したい場合は、同一リージョンの異なるアベイラビリティ・ゾーンにアプライアンスを展開し、データのコピーを持つようにする。そのうえで、ディザスタ・リカバリのために、異なるリージョンにも非同期レプリケーションを行えばよい。

 Virtual Storage Appliance for AWSの価格はノード当たり7,500ドルで、プレミアム・サポートが付属する。ただし、この価格にAWSの利用料は含まれていない。

 なお、Red Hatでは今後、Virtual Storage ApplianceをAWS以外のクラウド・プロバイダーでも利用できるようにしていく計画だ。しかし、ストレージ・マーケティング・ディレクターのジョン・クレイサ(John Kreisa)氏は、どのクラウド・プロバイダーに対応するかを発表できる段階ではないと語った。

(Mikael Ricknas/IDG News Serviceストックホルム支局)

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