クラウド構築の要はストレージの「分散フェデレーション」
「VPLEX」で“距離”を超えたデータセンター連携を実現するEMCジャパンITインフラの「コスト効率の向上」と「変化への対応力の強化」。その両立に向けて、多くの企業が仮想化技術やクラウド・コンピューティングの導入を推し進めている。Storage Strategy 2010におけるEMCジャパンのセッションでは、ITインフラのクラウド化を進める際に立ちはだかる諸課題と、それらを解決するアプローチとして仮想ストレージを取り上げられ、そのビジョンや構築のシナリオが解説された。
プライベート・クラウドの
カギは外部リソースとの連携
EMCジャパンは現在、パブリック・クラウドとの連携が可能なプライベート・クラウドの構築をユーザー企業に促している。講演に登壇した同社 テクノロジー・ソリューションズ本部 プロダクト・ソリューションズ統括部 統括部長の糸賀誠氏は、その実現プロセスで重要になる技術要素について次のように説明した。
「内部と外部のITリソースをいかに巧みに融合させ、使い分けを可能にできるか。プライベート・クラウドでは、分散したITリソースを連携させるフェデレーションが非常に重要になる」
そのうえで同氏は、EMCが提供するアプローチとして、「データ保存の自動最適化」と「ストレージ・リソースの共通プール化」の2つを挙げた。
距離という制約を超えた
「VPLEX」のキャッシュ技術
データ保存の自動最適化については、階層ストレージにおいて、データを使用頻度に応じて自動的に適切なディスクに振り分ける「FAST(Fully Automated Storage Tiering)」技術が紹介された。
ストレージ・リソースの共通プール化については、分散フェデレーション機能「VPLEX」によって仮想ストレージを構築するアプローチが紹介された。同機能は、データセンター内および複数のデータセンター間で異機種ストレージ群を単一の仮想ストレージとして扱えるようにするものだで、アプライアンス製品として提供される。
「これまで分散フェデレーションの実現は、データセンター間の“距離”という制約のために困難とされていた。だが、VPLEXでは高度な分散キャッシュ連携技術によって実現が可能になった」(糸賀氏)
最後に糸賀氏は、ヴイエムウェア、シスコシステムズ、EMCの3社による仮想データセンターの協業プロジェクト「VCE(Virtual Computing Environment)」で描かれたプライベート・クラウド・モデルを紹介し、講演を締めくくった。






























