ネットワーク不通は続き、真相解明もまだ先――サンフランシスコ市IT局を襲ったWAN接続障害事件
「優秀なネットワーク管理者である私に嫉妬した上司らにはめられた」と容疑者7月上旬、米国サンフランシスコ市のネットワーク管理者が同市WANの大規模接続障害を引き起こしたとして起訴され、刑務所に収監された。今週、同市市長は、収監中の容疑者と前代未聞の面会をはたしたが、同市の行政を支えるネットワークにおける大規模なトラブルはいまだに続いている。
市のIT中枢を襲ったWAN接続障害事件
7月23日、同市の電気通信情報サービス局(DTIS)に勤務していた元ネットワーク管理者、テリー・チャイルズ(Terry Childs)容疑者に対する保釈聴聞会において、事件に関する聴取と同市のITインフラを突然襲った接続障害トラブルの現況が、地方検事補のコンラッド・デル・ロザリオ(Conrad Del Rosario)氏によって伝えられた。
Del Rosario氏によると、市庁舎の建物間でデータをやり取りするファイバWANの心臓部にある5台のネットワーク・デバイスについては制御を取り戻したものの、職員たちは、いまだに同市のIP電話システムと、保安局および公園局内のLANから締め出されている状態だ。
Childs容疑者は、「サンフランシスコ市の中枢ネットワークを、過去10日間にわたって人質に取った」として起訴された。その10日間、ネットワークそのものは正常に機能していたが、同市のITスタッフがシステムの一部のルータやスイッチに管理者権限で変更を加えられない状態だった。
市のファイバWANの心臓部にある5台のネットワーク・デバイスにアクセスするためのアドミニストレーター・パスワードを持つ優秀なネットワーク管理者が、無能な上司らにまったく信頼されず、ついに不満が爆発した――。Childs容疑者の抗弁を聞くかぎり、このような構図が浮かび上がってくる。(次ページに続く)
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