“メール盗み見”の厳しい代償――罪の意識の希薄さが招くリスク
他愛ない行為が、刑事事件にまで発展するおそれも席を外している同僚のコンピュータのそばを通りかかり、電子メールをのぞいてみようと思ったことはないだろうか。あるいは、ほんのいたずら心で同僚のメール・パスワードを探り出し、仕事用のメール・アカウントに勝手にアクセスしようと思ったことは?――単なる悪ふざけや害のない盗み見のつもりでも、そのせいで思わぬ窮地に陥るかもしれないことを、少なくとも企業ユーザーは知っておくべきである。場合によっては、勤務先解雇だけでなく、連邦犯罪に問われるおそれもあるのだ。
Sharon Gaudin
Computerworld米国版
メールの盗み見はれっきとした“犯罪”
先ごろ話題になった、米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのテレビ・ニュース司会者が同僚のメール・アカウントに不正にアクセスして罪に問われた事件は、電子メールの“盗み見”行為の厳しい代償を浮き彫りにした。米国CBSの関連会社KYW-TVのニュース司会者であったローレンス・メント(Lawrence Mendte)被告は、メールの盗み見を繰り返す悪質な常習犯だったが、セキュリティ・アナリストや弁護士らは、一見他愛ない行為であっても、刑事事件に発展するおそれがあると指摘している。
問題は、“同僚のメールに勝手にアクセスしたり、盗み見したりすることは犯罪である”という意識が低いことにある。「この手の行為が犯罪であることを認識している人は少ないと思う」と語るのは、ニュージャージー州の米国連邦検事事務所でコンピュータ・ハッキング/知的財産部門の責任者を務めた経歴を持ち、現在は、米国McCarter & English法律事務所のパートナーで、情報技術グループを率いているスコット・クリスティー(Scott Christie)氏だ。
同氏は、「多くの人々が、『他人の手紙を肩越しに読んでも犯罪ではないのだから、他人の電子メールにアクセスしても犯罪ではないはず』と勘違いしている。もちろん両者は別物だ。理解不足の一因は、今日、メールが当たり前のものとしてごく気軽に使われるようになっていることにある」と指摘している。
加えて同氏は、「他人のメールにアクセスすることは、電子的なドキュメントやシステムに対する自分の権限を超える行為を積極的に行うことにほかならない。通常、そうしたアクセスは、他人になりすましてアカウントに不正侵入することで行われる」と語っている。
つまり、他人のメールをのぞき見することは、ほんのいたずら心であっても、また1回限りのことだとしても、ほとんどの状況で犯罪と見なされるのである。
























