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【Black Hat USA 2008】

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも
(2008年08月08日)

米国GoogleのWebサイトからは、無数のガジェットがダウンロードできるようになっている

今、「Google Gadgets」の愛用者は、冷水を浴びせられた気分だろう。米国ネバダ州ラスベガスで開催されたセキュリティ・コンファレンス「Black Hat USA 2008」(8月2日〜7日開催)において、2人の研究者がGoogle Gadgetsの(ショッキングな)問題を報告したからだ。

 Google Gadgetsは、サードパーティ・ベンダーやGoogleユーザーが開発/提供しているものである。Googleはこれらのガジェットについて、「その性能、品質、内容についていかなる保証も表明もしない」とのスタンスを取っている。

 セキュリティ・コンサルティング会社の米国SecTheoryの創業者で、「RSnake」の呼び名も持つロバート・ハンセン(Robert Hansen)氏は、「Google Gadgetsを悪用すれば、攻撃者は任意のガジェットを強制的に第三者のPCにインストールできてしまう」と警告した。

 もちろん、この攻撃が有効になるのは“特定の条件下”であることが大前提だ。しかし、悪意あるガジェットのインストールに成功すれば、被害者の検索履歴を読み取ったり、被害者が利用しているほかのガジェットを攻撃したり、被害者のユーザー名とパスワードを盗み出すといったことも可能になるという。

 Hansen氏によると、この攻撃が成立するには、ユーザーが自分でモジュールを追加することが必要になる。ユーザーが攻撃者にだまされて悪意あるモジュールを自分の「iGoogle」に追加すると、攻撃の標的となってしまうのだ。

 「こうしたユーザーはほとんどの場合、JavaScriptと一般的なWebブラウザを使っている。このため、多種多様な攻撃に遭いやすい」(Hansen氏)

 Webアプリケーション・セキュリティ・ベンダーである米国Cenzicのシニア・セキュリティ・アナリストで、Hansen氏と共同プレゼンテーションを行ったトム・ストラスナー(Tom Stracener)氏は、Google Gadgetsによる脅威を以下のように説明した。

■ガジェットがほかのガジェットを攻撃

 この攻撃により、クッキーの盗難をはじめ、ガジェットを通じてユーザーの個人情報が盗まれる可能性がある。

■ガジェットがユーザーを攻撃

 フィッシングからCRSF(クロスサイト・リクエスト・フォージェリ)まで、多様な攻撃が行われる可能性がある。

■ガジェットを自動的に追加

 悪意あるWebページがユーザーに気づかれずに、ユーザーのiGoogleにガジェットを追加し、ガジェット・ベースのマルウェアを拡散させる可能性がある。

■別のGoogleアカウントにログイン

 ガジェットがユーザーを別のGoogleアカウントにログインさせ、検索履歴を監視する可能性がある。

 もっとも今のところ、こうした脅威がビジネスへ与える影響は小さいという。ただし、tracener氏は、「今後、Google Gadgetsがコンシューマーだけなくビジネスでも利用されるようになれば、ビジネス・ユーザーのセキュリティ・リスクも増大するだろう」と警告している。

(Shawna McAlearney/CIO米国版)

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