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セキュリティ・マネジメント

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【インタビュー】

ファイアウォールの父が語るセキュリティ管理のいま――チェック・ポイント会長兼CEO、ギル・シュエッド氏

「単一エージェントでセキュリティ管理を簡素化する」
(2008年12月05日)

 米国に端を発した金融不安は、IT業界にも暗い影を落とし始めている。各社が先行きに不安を募らせる中、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズはこの事態をどのように捉えているのか。同社の創業者で会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるギル・シュエッド(Gil Shwed)氏に聞いた。


セキュリティに対する投資は
景気低迷下でも止まらない

――IT業界では、ユーザー企業の“買い控え”を懸念して業績予想を下方修正するベンダーが相次いでいる。これまでは、「セキュリティ業界だけは不況下でも比較的安定した需要がある」と言われてきたが、今回の事態をどう見ているのか。

 チェック・ポイントの2007年における日本市場の売り上げは、前年比30%増を達成した。これは他国と比べて2倍の成長率であり、市場全体の成長率も上回っている。だが、米国に端を発した金融不安の影響は深刻であり、あらゆる業種に暗い影を落としている。とはいえ、いかに事態が深刻であっても、企業がビジネス活動自体を中断するわけではない。当然、それを支えるセキュリティに対する需要も、依然として堅調に推移するはずだ。

――ユーザー企業の投資意欲は、セキュリティのどの分野に向いていると考えているか。

 企業が対処すべきセキュリティ対策の領域は広範囲に及び、その項目も多岐にわたっている。外部/内部ネットワークの境界、エンドポイント、PCやモバイル・デバイス内のデータに至るまで、ネットワークのあらゆる個所においてセキュリティ上の脅威に悩まされている。その結果、セキュリティ製品を無秩序に導入してしまい、結果としてネットワーク全体でセキュリティの一貫性を保つことができず、中には管理不能の状態に陥ってしまっている企業もあるほどだ。

 今、多くのユーザー企業が求めているのは、セキュリティ管理を簡素化・効率化することである。それには、これまでのように各セキュリティ製品を異なるベンダーから購入するのではなく、包括的なセキュリティ・ソリューションを提供する総合ベンダーから購入したようがよい。われわれは企業向けに広範な製品ラインアップをそろえている上に、管理環境も統合している。

これからの主戦場は
セキュリティの管理環境

――だが、そのような戦略は“囲い込み”と呼ばれ、製品選択の自由度がなくなることから嫌悪するユーザー企業も多いのでは。

 主要なセキュリティ・ベンダーは、世界に15社ほどある。それぞれから製品を購入し、個別にライセンス契約を交わしたうえで、別々に運用管理するべきだと言うのか。ユーザー企業が望んでいるのは、そんなことではない。

 例として、ノートブックPCのセキュリティ対策を考えてほしい。ウイルス対策ソフト、スパム対策ソフト、パーソナル・ファイアウォール、データ暗号化、リモートアクセスVPNなどのセキュリティ・コンポーネントが必要となるが、それらを異なるベンダーから購入すると、当然、全体の初期投資は大きくなり、管理作業も煩雑となる。また、何らかのセキュリティ侵害が発生した場合にも、原因の究明に時間がかかってしまう。これらがコストとして跳ね返ってくることは、周知のとおりだ。

 この問題に対処するために、複数のセキュリティ・コンポーネントを統合環境で管理できるようにすることに注力してきた。現在では、1つのエージェントで複数のセキュリティ・コンポーネントを管理できる上に、1つのコネクションですべての状態を把握できるようになっている。

 また、すべてのセキュリティ・コンポーネントがわれわれの製品でなくてもかまわない。例えば、他社のウイルス対策ソフトが導入済みであれば、その管理だけをわれわれのエージェントで管理することも可能となっている。

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