百度、米国のドメイン登録会社を提訴
Register.comの「重大な過失」がサービス停止を招いたとして中国の最大手検索エンジン、百度(Baidu)が同社と契約しているドメイン登録会社のRegister.comを提訴した。提訴の理由は、Register.comが注意を怠ったためにBaidu.comがハッキングされ、障害が発生したからだという。
1月11日、米国内にあるBaidu.comのドメイン・ネーム・サーバが改ざんされ、ユーザーが数時間にわたりBaidu.comにアクセスできなくなるという事件が起こった。Baiduに対する攻撃の裏には、2009年12月にTwitterをダウンさせた犯罪グループ、“Iranian Cyber Army”の暗躍があったと考えられる。
Baiduが発表した声明によると、同社はニューヨークの裁判所に提出した訴状の中で関連被害に対する賠償を求め、Register.comの「重大な過失」がサービス停止を招いたと訴えているという。
もっとも、障害に見舞われたのはBaidu.comのみであり、ミラーサイトのBaidu.com.cnには影響はなかったそうだ。Register.comをはじめとするドメイン・サービス・プロバイダーは、インターネット・ユーザーがBaidu.comといったドメイン名を入力した際、適切なWebサイトへアクセスできるように経路を設定する役割を負っている。
今回の件に関してRegister.comに取材を試みたが、コメントはなかった。
Baiduが提訴に踏み切る2日前には、同社の最高技術責任者(CTO)であるイーナン・リー(Yinan Li)氏が退社していた。リー氏は、同月に職を辞した人物の中では最高執務責任者(COO)のペン・イェー(Peng Ye)氏に次いで地位の高い人物だった。Baiduによれば、両氏の退職は個人的都合によるものだという。
広告主を新たな入札システムへと誘導するのに苦戦していることから、Baiduの業績はここしばらく低迷している。
Baiduの国内最大のライバルであるGoogleが、中国の検閲やサイバー攻撃を理由に事業撤退を考えていることを明らかにしたが、そうした中で今回の出来事は中国検索市場の不安定性をさらに増すものとなった。
Googleの中国向け検索エンジンは今でも利用可能だが、検索結果の検閲行為を阻止するGoogleの意向について中国当局に尋ねたところ、同社は中国の法律に従う義務があると回答した。
(Owen Fletcher/IDG News Service北京支局)
























