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DNSの安全性を疑問視するICANN CEOの発言が批判を呼ぶ

「各国政府の大きな不安を呼び起こしかねない」と支持組織
(2010年03月12日)

ICANNのWebサイト

 DNSの安全性を疑問視したICANN CEOの発言に対し、支持組織の1つであるccNSO(国コードドメイン名支持組織)から批判の声が上がっている。

 ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、ドメイン名などのインターネット資源を管理/調整する全世界的な民間非営利法人である。ccNSOは、ICANNにおいて国別ドメイン(ccTLD:Country Code Top Level Domain)の管理を担う組織だ。

 発端は3月9日、ICANNの事務総長兼CEOであるロッド・ベックストロム(Rod Beckstrom)氏が、「DNSは以前ほど安全ではない」という主旨の発言をしたことにある。

 この日ベックストロム氏は、ICANNの政府諮問委員会(GAC:Government Advisory Committee)の会合において、DNSは多くの攻撃にさらされており、もろく、脆弱であり、「停止するおそれが常にある」ため、DNSを守るために協調的な取り組みが必要とされていると述べた。

 ベックストロム氏は一部の国によるDNSの乱用に言及し、GACメンバーの各国政府代表者に対し、より詳細な情報とアドバイスを提供する書簡を送付することを約束した。

 「今日、DNSはかつてないほど激しい攻撃を受けている。世界の主要レジストリ/レジストラの20人以上のCEOと直接話したところ、全員が攻撃の増大と複雑化を認識しており、大きな懸念を抱いていることがわかった」(ベックストロム氏)

 ccNSO評議会の会長クリス・ディスペイン(Chris Disspain)氏は、ベックストロム氏のこうした発言に異を唱えている。ディスペイン氏は、ベックストロム氏の発言は「扇動的」であり、これまで各国のccTLD管理者と政府当局者がDNSセキュリティに関して培ってきた成果を台なしにしかねないと主張している。

 「あなたが各国政府代表者に対して行った、あなたが言うところの“DNSの危うい状況”に関する扇動的な発言は、ICANNのマルチステークホルダー・モデルのもとで確立された効果的かつ生産的な関係を崩すおそれがある」とディスペイン氏は述べた。「この発言は、重要なインターネット・リソース要素の運用、管理のあり方に対し、各国政府の大きな不安を呼び起こしかねない」(ディスペイン氏)。

 さらにccNSO評議会では、DNSが攻撃に耐えられるかどうかを巡る書簡を政府代表者に送付するというベックストロム氏のプランに対しても、懸念を表明した。そうしたプロセスは、各国におけるccTLD管理者の活動を損なう可能性があるとしている。

 ディスペイン氏は、ベックストロム氏がこれらの問題に対応する責任を負う立場であることは認めつつも、同氏の発言はDNSの安全性と安定性の確保を目指したICANNコミュニティの多大な努力を軽視している、と付け加えた。

 「我々は、ICANNが組織内外のあらゆるステークホルダーと協力し、DNSの安全性を保証するメカニズムの明確な現状分析を行うことを提案する。その第一歩として、我々はあなたに、今回の発言の根拠となっている事実や調査を我々および他のステークホルダーに開示することを要請する」(ディスペイン氏)

(Rebecca Wanjiku/Computerworldケニア版)

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