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マカフィー、Windows Vistaに備わるセキュリティ機能を批判

(2006年10月04日)

 米国マカフィーは10月1日付けのフィナンシャル・タイムズ紙の全面広告で、マイクロソフトの次期OS、Windows Vistaに備わるセキュリティ機能に対して批判を行った。また、翌2日には、マカフィーの幹部らがVistaのセキュリティに関する不満や懸念を口々に訴えた。

 マカフィーの会長兼CEO、ジョージ・サムヌーク氏は次のように語っている。「Vistaでは、エンドユーザーのためのセキュリティ機能が弱まるという事実に当社は困惑している。顧客はわれわれベンダーを信頼してくれているのにもかかわらず、そうした信頼を裏切ることになれば、すべてのインターネット・ユーザーにとってマイナスである。マイクロソフトだってそれを望んではいないだろう。もちろん当社もそうだ」


米国マカフィーの会長兼CEO、ジョージ・サムヌーク氏

 マカフィーが最も懸念しているのはVistaに備わる2つのセキュリティ機能である。1つは、マイクロソフトが64ビット版Windowsで採用しているカーネル保護機能「PatchGuard」だ。マイクロソフトは同機能について、悪意を持ったユーザーがVistaのカーネルにアクセスできないようにするためのものと説明しているが、マカフィーによれば、この機能のために、サードパーティのセキュリティ製品ベンダー各社が同OSを防御するために提供している重要なセキュリティ機能をアクティベートすることができないという。この問題に関しては、米国シマンテックも同様の不満を表明している。

 マカフィーがもう1つ問題視しているのは、「Windows Security Center(WSC)」と呼ばれる、Vistaの新しいセキュリティ・インタフェースだ。マイクロソフトは同インタフェースを無効にできないようにしているため、ユーザーは、サードパーティ各社が提供するセキュリティ管理コンソールを同OSにインストールできなくなる、とマカフィーは指摘している。

 こうした批判が出ているのは、Vistaのセキュリティ機能をマイクロソフトが自社で管理するようになれば、Windows用のセキュリティ製品をビジネスの柱としているベンダー各社にとって死活問題だからだ、との指摘もある。

 米国の市場調査会社ジュピター・リサーチのアナリスト、ジョー・ウィルコックス氏は、「現在、従業員数が100人以上の企業のうち、64ビット環境でWindows XPを動かしている企業は全体のわずか5%にすぎず、PatchGuard機能がすぐにも大きな影響を及ぼすことにはない」と述べている。

 ただし、ウィルコックス氏は、かつてのWebブラウザ市場をめぐる競争など、これまでの歴史からすれば、マイクロソフトが強権発動して競合ベンダーが排除された後の市場では、技術革新が鈍る傾向にあるとして、次のように指摘した。「Windowsに取捨選択ができない形でセキュリティ機能が組み込まれることで、競合他社が排除されることになれば、セキュリティ技術分野における革新も滞り、結果的にWindowsはより多くのネットワーク攻撃にさらされることにもなりかねない」

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)

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