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セキュリティ・マネジメント

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「今後は大規模市場のシェア獲得に邁進する」──フォーティネット社長の岡本氏

(2006年11月14日)

 UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)アプライアンス市場で急成長を遂げたフォーティネットジャパン。低コストと導入/管理の容易さから、UTMアプライアンスは、SMB(小・中規模企業)向けの製品と言われているが、同社は高性能なハイエンド・モデルを投入し、サービス・プロバイダーや大企業向けの大規模な市場でもより多くの顧客を獲得しようとしている。編集部は11月14日、同社代表取締役社長の岡本吉光氏に、UTM市場の動向や同社の今後の戦略などについて聞いた。


フォーティネットジャパン代表取締役社長、岡本吉光氏

──登場以来、国内でもまたたくまにセキュリティ製品として定着したUTMだが、UTM市場におけるフォーティネットの存在位置、日米における市場の違いについて教えてほしい。

岡本氏:IDCが行った調査では、フォーティネットは、2004年第1四半期から2006年第1四半期にわたるUTM市場において、累積増収率140%と最も成長を遂げたベンダーという結果が出ている。加えて、2006年第1四半期の工場出荷金額ベースでも、西ヨーロッパ、アジア太平洋、国内の市場においてトップとなっている。

 また、日米の各市場は、小規模企業の購入が過半数を占めている点は同様だが、米国は日本に比べて、大規模企業の購入が拡大している点が異なる。これは国内市場の課題と言える。

──現在、さまざまなベンダーがUTM市場に乗り出しているが、フォーティネット製品のアドバンテージはどんなところにあるのか。

岡本氏:シスコがトレンドマイクロ、ジュニパーがシマンテックといったように、競合ベンダーはハードウェア・ベンダーとセキュリティ・ソフト・ベンダーが連携する形で製品を提供している。それに対し、フォーティネットは自社開発のASIC、FortiOS、ウイルス・エンジンを持っているため、FortiGateではネットワーク・レイヤとアプリケーション・レイヤにおける連携の処理がスムーズに行え、また、機能拡張も容易に行える。

──単機能のセキュリティ・アプライアンスに比べて、UTMアプライアンスにおいてはひとつひとつの機能が薄くなりがちという意見もあるが、実際のところはどうか。

岡本氏:正直なところ、機能によっては、単機能のセキュリティ・アプライアンスのほうが高い場合もある。フォーティネットの場合、少なくともウイルス対策とIPSは、単機能のセキュリティ・アプライアンスと遜色がないと自信を持って言える。ただし、まったくセキュリティ対策を講じていない企業の場合、機能が高い単機能のセキュリティ・アプライアンスを絞り込んで導入するよりも、ファイアウォール、ウイルス対策、VPN、フィルタリング、IPSといった一とおりのセキュリティ機能を搭載するUTMアプライアンスを導入したほうがセキュリティ・レベルの向上が図れ、導入目的に対する効果を考えていただきたい。

──最近、フォーティネットで、ハイエンド・モデルの提供にシフトしているようだが、今後の戦略について聞かせてほしい。

岡本氏:現状としては、SMB市場における拡販、官公庁・大学といったパブリック・セクターの開拓、サービス・プロバイダーのセキュリティ・オプションへの対応が活動の中心となっている。サービス・プロバイダーは、セキュリティ・サービスの提供を拡大する傾向にあるが、1台で複数の機能を備える、ASICによる高速処理、クライアント・ライセンス無制限のサービス設定が可能といった点から、フォーティネットの製品が選ばれている。

 今後は、大企業における旧世代のファイアウォールのマイグレーション、NGN/IMSキャリアへの拡販に注力していきたい。これらの達成を後押しする動きとしては、大企業では従来のサーバ・ベースのセキュリティ対策に加えてゲートウェイにセキュリティ対策製品を導入する傾向が強まっていること、「FortiGate-5000」が通信機器の新しい標準規格であるAdvancedTCAに準じていることが挙げられる。

(今林敏子/Computerworld)

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