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セキュリティ・マネジメント

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Vistaのアクティベーションを偽装するツールが登場

(2006年12月11日)

 Windows Vistaの企業向けエディションに含まれる違法コピー防止メカニズムを迂回できるとされるソフトウェアをハッカーが作成し、インターネットで配布している。

 Windows Vistaを特定のマシンで利用するには、事前にアクティベーション(ライセンス認証)を行う必要がある。Vistaの多数のコピーを対象としたアクティベーション作業を容易にするため、マイクロソフトは企業ユーザー向けに特別なツールを提供しており、その1つとしてKey Management Service(KMS)がある。

 KMSを利用すれば、企業はマイクロソフトから提供されたアクティベーション・サーバを社内ネットワークで運用してVistaのアクティベーションを行うことができ、通常のようにVistaの各コピーのアクティベーションのたびにマイクロソフトとやり取りする必要がなくなる。

 ハッカーが配布しているのは「Microsoft.Windows.Vista.Local.Activation.Server-MelindaGates」と呼ばれるソフトウェアで、これにより、ユーザーはKMSのプロセスを偽装して、Vistaのコピーのアクティベーションを行うことができると、作者は解説している。同ソフトウェアはThe Pirate Bayといったファイル共有サイトなどで配布されている。

 マイクロソフトが提供するKMSの正規版は、Vistaが稼働するコンピュータを25台以上持つ顧客に提供されている。これらのコンピュータはKMSサーバに接続することでVistaのアクティベーションを一括して行える。ちなみに、アクティベーションは6カ月ごとに再実行しなければならない。

 企業がVistaの大量のコピーに対してアクティベーションを行うための選択肢は、KMSだけではない。企業はマイクロソフトに電話をかけるか、あるいはインターネット経由でもアクティベーションを行える。

 MelindaGatesの作者によると、同ソフトウェアは、Windows Vista Business/Enterpriseエディションのアクティベーションを行うKMSサーバのVMwareイメージをダウンロードする。

 マイクロソフトは現時点において、このハッキングについてコメントしていない。

 Vistaでは、Windows OSとして初めて、ボリューム・ライセンス・ユーザーも各コピーごとにアクティベーションを行うようになっている。これは違法コピーの減少をねらった措置だ。

 エフセキュアの最高研究責任者、ミコ・ヒッポネン氏は、KMSがクラックされたこと自体にはそれほどの驚きはないが、MelindaGatesは違法コピーの深刻さを教えてくれると語り、次のように警鐘を鳴らす。

 「今回のクラッキングは、違法コピーは若者たちが遊び半分で行っているだけではないことを示している。KMSを迂回するソフトウェアを必要とするのは、ボリューム・ライセンスを利用している企業だけだからだ」

(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service ダブリン支局)

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